貿易分断で世界成長抑制とインフレ高進の恐れ＝シュナーベルＥＣＢ理事

欧州中央銀行（ＥＣＢ）のシュナーベル専務理事（写真）は２日、貿易戦争で国際貿易が分断されれば、世界のインフレ率が急上昇する可能性があるほか、経済成長が抑制される可能性が高いと指摘した。２０２２年撮影（２０２５年　ロイター/Jim Urquhart/File Photo）

[フランクフルト ２日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）のシュナーベル専務理事は２日、貿易戦争で国際貿易が分断されれば、世界のインフレ率が急上昇する可能性があるほか、経済成長が抑制される可能性が高いと指摘した。

国際貿易に深刻な混乱が生じた場合、最初の数年でインフレ率が数％ポイント上昇する可能性があるという。「マイルドなデカップリング」が起きた場合は、影響は１％以下となるとみられるが、解消には数年かかる可能性があるとスライドで指摘した。

「貿易の分断は経済成長とインフレにとって構造的に有害だ」としている。