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「電気設備に主張は要らない」への解...建築そのものになり、環境配慮を追求するArchi Designとは

2024年12月24日(火)17時10分
西田嘉孝
スポットライト スイッチ 「Archi Design(アーキデザイン)」

スポットライトもスイッチも…天井や壁の色や質感を意識した電気設備の製品群「Archi Design(アーキデザイン)」 写真提供:パナソニックEW社(以下すべて)

<パナソニック エレクトリックワークス社が発表した新コンセプトの製品群「Archi Design(アーキデザイン)」。2つのコンセプトと、その背景にあるパナソニックの思想を紐解く>

スイッチやコンセント、照明器具や分電盤といった電気設備資材(電設資材)は、言うまでもなく建築物に必要なものだ。とはいえ、それぞれが主張してしまうと、統一感のある空間デザインや設計は難しくなる。

実際に多くの建築設計やデザインのプロから聞かれるのが、「電気設備に機能は欲しいが、存在感や主張は要らない」という声。ブランド力を付け、売り上げを増やしたい電設資材メーカーにとっては、悩ましい注文かもしれない。

住宅からオフィスや店舗などの非住宅施設まで、幅広い市場や顧客に対し、さまざまな電設資材を提供するパナソニック エレクトリックワークス社(以下、パナソニックEW社)は、常にそうしたプロたちの声と向き合ってきた。

そして2024年11月に、「空間の価値を高める美しさ」と「環境への貢献」を追求した電気設備の製品群「Archi Design(アーキデザイン)」を本格始動。配線器具や照明器具など、建築に溶け込むデザインで統一されたすべての製品に通底するのが、電気設備を建築的な視点で考えてきたパナソニックの思想だ。

統一された世界観を生む、空間に溶け込むデザイン

「Archi Design」が目指すコンセプトの1つが「建築そのものになること」だ。

設備が主張するのではなく、建築の背景として溶け込むこと。そして、複数の電設資材のデザインをそろえ、統一感のある空間づくりを支援すること。このたび発表された「Archi Design」は、すでにいくつかの製品で採用されている同社のそうした思想をさらに押し広げる取り組みである。

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