グッチやウブロに続き、高級ブランドが続々「ビットコイン決裁」導入...価格高騰で注目が高まる
仮想通貨決済を導入することは、「団塊世代にしか売れない時代遅れのブランド」ではなく、革新的な企業として自らをブランディングする手段になり得るとS&Pグローバル・レーティングのデジタル資産担当主任アナリスト、アンドリュー・オニール氏は言う。
仮想通貨決済のオプションはまだ象徴的な意味合いが強い。小売業者は通常、変動リスクを相殺するために仮想通貨をユーロやドルに交換しているし、大半の買い物客にとって決済手段の問題は既にペイパルやベンモなどの取引プラットフォームによって「解決済み」だとオニール氏は話す。
しかしアナリストによると、投資価値が大幅に上昇したビットコイン投資家にとっては、ポートフォリオの分散投資先としてデザイナーズのハンドバッグや高級時計などが当然の選択肢になる。
デザイナーズブランドによる仮想通貨への関心の高まりを示す兆候として、バレンシアガは最近、仮想通貨ウォレット企業レジャーのハードウェアウォレット「スタックス」を収納するためのレザー製カードホルダーを発売した。350ユーロ(368ドル)の黒いレザーアクセサリーにはキーチェーンとエッフェル塔のチャームが付いており、ブランドロゴの下にNFC(近距離無線通信技術)チップが付けられている。