オードリー・タンは生活にも「/」を入れる...「スラッシュワーカー」になる方法、超える方法
普通の人からすれば、オードリーこそ「スラッシュ族」(中国語で斜槓(シエガン)族)の代表に見えるだろう。
14歳で学校を中退したのち、独学をしながら仕事を始め、一般的な人よりおよそ10年も長いキャリアを持っている。豊富な業務経験からいくつもの肩書きがある。元デジタル担当大臣であり、市民ハッカー。右手でプログラムを書き、左手で詩を書く。世界の七つのNGOにも参加している。
オードリーの名刺に所属する組織を書こうとすれば、肩書きが七つも八つも並ぶことになる。
彼女は14歳のときから、「ネット上では、人はなぜすぐに相手を信頼したり憎んだりするのか」というテーマに深い興味を抱き、研究を続けてきた。しかし、このテーマはあまりに大きく、また参考にできる研究もなかった。そこで、自分でプログラムを書いていくつものコミュニティを立ち上げ、そのなかで人々がどう関わり合うかを観察したり、別の人が作ったコミュニティに参加したりするようになった。多くの国際NGOに参加する理由がそれだ。
オードリーはスラッシュ族なのか
オードリーはいかにも「スラッシュ族」に見えるが、実際には「単槓(ダンガン)」(中国語では体操競技の鉄棒の意)、つまり一つのテーマを徹底的に追及するタイプだ。
14歳から今に至るまで、テーマを変えることなく研究を続けている。名刺に肩書きではなく研究テーマだけを書くなら、そこにスラッシュは入らない。