「子供がいる女性の部下は早く帰らせよう」は間違い? 組織の成長を阻む「性別ガチャ」の克服法とは

2024年11月9日(土)19時00分
flier編集部

──企業側は、この状況を変えるためにどんな働きかけをするとよいのでしょうか。

企業は「役割分担は家庭の問題だから踏み込めない」と考えるかもしれません。今後は企業が夫の共育てを後押しすることが重要です。もしもワンオペで家事育児を担う女性社員がいたら、上司から「夫やパートナーに、分担をお願いしましたか?」と、一言声をかけるのです。ポイントは、ふんわりと尋ねて、気づきを与えてあげること。


また、男性側も共育てを歓迎しています。特に今の20代男性は、40代女性よりもジェンダー平等の意識が高いというデータもある。彼らは「女性が家事育児を一手に担う」ことは、「男性が残業も当たり前のように働く」ことの裏返しだと理解しています。そうした価値観はお断り、という男性が増えているのです。

だから、共育てを促す企業は、ジェンダー平等ネイティブ世代からも選ばれやすい企業だといえます。もし管理職層が「女性社員は育児があるから早く帰らせないと」と考えているなら、そうした考え方をアンインストールする必要がありますね。

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