「賢さをつくる」ことはできる...知っておくべき「頭のよさ」のメカニズムとは?【具体と抽象】
頭のよい人とは「具体と抽象の往復運動が得意な人で、往復運動には3パターンしかない
<「頭のよさ」には3パターンしかない。賢くなるには3パターンを理解することからはじまる。ではその3パターンとは>
「頭がよい人」と言われると、どんな人を連想するだろうか? 「理解力がある人」「知識量がある人」「論理的な人」「頭の回転が速い人」「発想が豊かな人」とその定義はまちまちで、定義をいくら集めても「頭のよさ」を説明するには十分ではないことに気付く。では、頭がよいとは何だろう?
日本教育研究所の代表を務める谷川祐基氏は著書『賢さをつくる頭はよくなる。よくなりたければ。』(CCCメディアハウス)で、「頭のよさ」を簡潔に定義したうえで、頭をよくする方法を詳しく解説している。
いわく、思考とは「具体化と抽象化の往復運動である」。そして、頭のよい人とは「具体と抽象の往復運動が得意な人である」。しかも、往復運動はたった3種類しかないと言う。どういうことか?
「具体」と「抽象」の距離が長い:「頭のよさ」の要素①
いわゆる頭のよい人とは、ときに常人が思いつかないようなアイデアをひねり出す。これは普通の人よりも《左右》の「移動距離」が長いせいだ[編集部注:本書では《左》に行くほど「具体」、《右》に行くほど「抽象」を表す。図参照]。普通の人が大阪から東京に行って帰って満足しているところを、東京を遥かに越えてサンフランシスコまで行ってくるので、より多くの知見を得られる。
《左》の世界である目の前の小さな行動を決めるときも、できるだけ《右》の世界、つまり全体的で長期的なことを考えてから決めたほうが思慮深い人と呼ばれる。《左右》の距離があまりに長いとき、普通の人には意味不明の行動に見えることがある。
あの聖書のフレーズを「具体」と「抽象」で説明すると
キリスト教の聖書には「右の頰を打たれたら、左の頰をも差し出しなさい」という言葉がある。これはイエス・キリストが実際に言った言葉とされている。しかし、殴られたら反対の頰も差し出せというのだから、非常に不合理な行動に見える。
この言葉を実行しているキリスト教徒にも出会ったことがない。いままでのアメリカ大統領は全員キリスト教徒のはずだが、彼らの外交政策を見ていると、どちらかと言えば「やられたらやり返せ」ばかり行っている印象だ。
「右の頰を打たれたら、左の頰をも差し出しなさい」というキリストの教えは、現実的な日常や日々の感情、つまり《左(具体)》の世界では合理的でないし、実行している人もほとんどいない。
この教えは、抽象化して《右(抽象)》の世界で解釈すると多少の合理性が生まれる。日常生活やその場の感情といった《左》の視点ではなくて、「社会制度」や「道徳」といった大きな《右》の視点に移動することによってだ。道徳や社会制度の面から見ると、この教えはたとえば「暴力に対して暴力で対抗しても問題は解決しない」といった解釈ができる。
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