優秀な人にばかり「仕事が集中」してしまう...この難問は「仕事の任せ方」で解決できた!
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『任せるコツ』著者の山本渉さん(flier提供)
<著書の『任せるコツ』が、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」マネジメント部門賞を受賞した山本渉さんにインタビュー>
「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」でマネジメント部門賞に選ばれた『任せるコツ』(すばる舎、以下「本書」)。
著者の山本渉さんは、国内最大手のマーケティング会社のジェネラルマネージャー兼部長を束ねる統括ディレクターとして、年間100近いプロジェクトをメンバーに依頼してきました。
受賞を記念して、山本さんに「メンバーへの任せ方」のポイントをうかがいました。(※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)
出版後、チーム内で流行った「あるフレーズ」とは?
──マネジメント部門賞受賞、おめでとうございます! まずは感想をお聞かせください。
受賞の一報をいただいて、とにかく驚きました。「うれしい!」よりも「本当ですか?」が先に出たくらいです。「読者が選ぶビジネス書グランプリ」の受賞者は著名な方が多い印象だったので、まさか自分が、と。
最初の驚きが落ち着いた後、気になったのは「どなたが票を投じてくれたんだろう」でした。
映画監督や映画俳優なら、映画館に行けば、作品を楽しんでいる人の表情を見ることができます。一方、本の場合は読者の顔が見えません。しばしば書店に行って、『任せるコツ』の近くで張り込みをしましたが、手に取ってくれる人を見かける機会になかなか恵まれなくて(笑)。
今回の受賞は、読者の方々が投票してくださった結果ですよね。お一人おひとりにお礼を言いに行きたい気持ちです。
──出版の経緯を教えてください。
自分自身もそうですし、周囲にも「任せ方」で困っている人が多くいたので、任せ方のコツをまとめた本を書けたらと考えていました。
出版のきっかけとなったのは、出版元であるすばる舎とTSUTAYA、そしてbizplayが共催する新人賞「第1回 日本ビジネス書 新人賞」に企画書を応募し、TSUTAYA賞をいただいたことです。受賞後、すばる舎とともに執筆を進めました。
TSUTAYA賞は出版前の賞、今回の賞は出版後の賞。どちらもいただけてうれしいです。
──本書の出版後、印象的な反響はありましたか。
SNSでは、経営者の方が「この本をマネジャーに配った」と書いてくださっているのをよく見かけます。経営層以外では「もっと早く読めばよかった」「これでメンバーとの関係が変わりそうです」といった声が多いように思います。こうした感想が一番うれしいですね。
一緒に仕事をしているメンバーだと、まだ役職に就いていない若い人たちも、チームやプロジェクトのリーダーになった際に実践してくれています。