ホリエモン、落合陽一、見城徹...箕輪厚介が「大物」たちの懐に入り、仕事を成功させてきた「秘訣」とは
「この人、こんないいこと言ってるって絶賛されているけど、裏ではこう思っているんじゃない?」「それ綺麗ごとじゃない?」とか。それが合っているか間違っているかは二の次で、大事なのは、人に対して自分なりの見方をもつようにすること。
だからこそ、こうして「本当はこうじゃないか?」というのがわかる人同士は、「この人はわかってくれる」ってつながり合うんだと思います。
「Z世代」なんて嘘っぱち。沢木耕太郎が教えてくれたこと
──最後に、箕輪さんの人生観を変えた本は何でしたか? そこからどんな影響を受けたのかお聞きしたいです。
中学か高校のときに読んだ沢木耕太郎さんの『深夜特急』かな。大学に入った瞬間に、沢木耕太郎の講演会があるって知って、バックパックにサインしてもらって、そのままインド行くみたいな。超ベタな読者でした。
『深夜特急』は会社員になろうと思った沢木さんが、入社式に雨が降ってきたからなんとなく行きたくなくなって、世界横断の旅に出るっていう話で、そういうふうになりたいなとは思いますよね。みんなが選ぶ道に「僕はいいや」って、自分のやりたいことを優先し、自分なりの気づきを得ていくみたいな。
僕は「Z世代」みたいな言葉も嫌いなんですよ。みんながみんな「環境を大事にしよう」とか、嘘っぱちだなって(笑)。1つの年代を「Z世代」ってラベリングして、「キャンペーンやりましょう」みたいなのが嫌い。本当はそんな記号化された人はいなくて、一人一人の個を見たら、とてつもなくしょうもない悩みを抱えていたりするはず。沢木耕太郎みたいに、「入社式が嫌だから世界横断しよう」って行動をとれる人は稀だけど、これから入社する人たちの思いは個としてそれぞれ違うはず。Z世代には環境保護だと言ってペットボトルを拾う人もいれば、「ブレイキングダウン」のオーディションで目立とうとしてペットボトルを投げる人もいる。僕はその固有性や、一人の人間の中の多面性に興味があるし、そういう個人的なものを本にしていきたいですね。
箕輪厚介(みのわ こうすけ)
幻冬舎 編集者。
大学卒業後、双葉社に入社。「ネオヒルズ・ジャパン」を創刊し完売。『たった一人の熱狂』見城徹、『逆転の仕事論』堀江貴文などの編集を手がける。幻冬舎に入社後は、新たな書籍レーベル「NewsPicks Book」を立ち上げ、編集長に就任。『多動力』堀江貴文、『日本再興戦略』落合陽一、2019年一番売れてるビジネス書、『メモの魔力』前田裕二など次々とベストセラーに。自著『死ぬこと以外かすり傷』は14万部を突破。雑誌「サウナランド」は2021年のSaunner of the Yearを受賞。2022年『死なばもろとも』ガーシーを出版。
flier編集部
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