読書で「自己肯定感」が高まる...ストレス軽減の「癒し効果」、長生きにもつながる読書の効能とは?
──なるほど。フライヤーのユーザーはスキルアップに意欲的な方が多いですが、要約ランキングで、「ストレス緩和」「癒やし」「自己肯定」につながる本がランクインすることが増えました。フライヤーとしては、情報収集の時短効果だけでなく、豊かな読書体験の時間を届けたいという思いがありますが、こうしたプレッシャーへの疲れとも何かしら関連があるのでしょうか。
本に求めるものは人それぞれですが、ストレス緩和や癒やしにつながる本を志向するのは、一見無駄に思えることも大事にしたい、という気持ちの表れかもしれませんね。
手っ取り早く身につけられるものばかり追い求めていると、人間としての魅力が減っていくように思います。人間の魅力は一見「無駄な部分」に宿るものです。無駄をそぎ落として効率化のみ追求していくと、それは「いかに早く死ぬか」に行きついてしまいます。
もし常にタイパを意識するようなら、「そもそもなぜ効率化したいの?」と自分に問いかけるような読書の機会があるといいなと思います。
自己肯定感を上げてくれるのは、 “禅の教え” を体現した「パンダ」の絵本
──ビジネスパーソンの数ある悩みの中で、「自己肯定感が下がってしまう」という悩みをよく聞きます。私自身もその悩みを抱えているのですが、こうしたときは、どんな本を読むといいでしょうか。
まずは、「どういうときに自己肯定感が下がりやすいのか?」を知ることから始めるとよいでしょう。一人ひとり状況も受け止め方も違うので、自己肯定感が下がったときの背後にある要因を考えて、それに合いそうな本を探せるといいと思います。「●●の言葉が気になるのは、親から長年いわれてきたあの言葉と通じるものがあるのかな」というふうに。
実は私も自己肯定感が低めなのですが、自分自身にあえて厳しいハードルを課しておきながら、「クリアできないのでは」と落ち込むことがよくあります。似た状況にある方には、次の3冊をおすすめします。