100冊のノウハウを1冊に...ビジネス書のベストセラー「100冊シリーズ」はなぜこれほど支持されるのか?
小川真理子氏
小川 その気づきをきっかけに、共通するノウハウをまとめて、セミナーのテキストとして使える本をつくれないかと考えるようになりました。日経BPの編集者、宮本さんに相談したのはそのタイミングです。
藤吉 宮本さんと話をしていく中で、小川が「せっかくなら、100冊分くらいの内容をまとめるといいかも」と言いましたよね。
小川 そうでしたね。宮本さんからは「文章術の本にはプロ向けのものが多く、一般の方には難しく見えるかもしれません。100冊からノウハウを抽出して1冊にまとめるのはおもしろそうです」とお返事をいただき、どんどん企画が進んでいった記憶があります。
『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを
1冊にまとめてみた。』
著者:藤吉豊、小川真理子
出版社:日経BP
要約を読む
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お互いの原稿を読む瞬間が一番楽しい
──「100冊シリーズ」は、100冊の本を読んでエッセンスを抽出し、その内容をランキング形式で1冊にまとめる企画です。100冊すべてを読むだけでも大変そうですが、制作期間はどのくらいでしょうか。
藤吉 1冊目の「文章術」は特に時間がかかりまして、企画段階も含めると2~3年でしょうか。
小川 早い本だと半年から1年で完成することもありますから、「文章術」はかなり長いほうですよね。宮本さんは「一般的に本の制作期間が長くなるのは、筆が進まなかったり執筆の時間が取りにくかったりするケースです。ただ今回の企画はそのどちらでもなく、単純に作業量が多くて大変なんですよね」とおっしゃっていました。
『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
著者:藤吉豊、小川真理子
出版社:日経BP
要約を読む
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藤吉 文章術、話し方、勉強法、お金の増やし方とこれまで4冊出版させていただいて、平均すると1冊あたり1年弱かけて制作していると思います。
小川 内訳をお話しすると、本を選ぶのに2~3カ月、読むのに2~3カ月。ノウハウの抽出に2カ月ほど。そこから2~3カ月かけて原稿を執筆し、出来上がった原稿をブラッシュアップするのに2~3カ月かけているイメージです。
──特に大変なのはどのパートですか。
藤吉 ノウハウを抽出した後、掲載冊数の多かった順にランキングをつけていく作業がいちばん気を遣いますね。ここで手を抜くと正確性がなくなってしまいますから、細心の注意を払います。
特に大変だった本は、このたび上梓した『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』です。一口に「お金の増やし方」といっても、税金、節約、投資......とジャンルが幅広いですし、重複もある。こうしたことを考慮しつつまとめていくのは非常に大変でした。
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