世界の主要中央銀行による利上げ回数、6月は過去最多 新興国は引き締めサイクルが息切れ
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世界の主要中央銀行がインフレ対応を進める中、今年6月に世界的に決定された利上げの数は1カ月として過去最多となった。 ロイターのデータによると、最も取引量が多い10通貨を監督する9行の中銀のうち、7行が6月に開催した政策決定会合で利上げを決定。残り2行は利上げを見送った。(2023年 ロイター/Kevin Lamarque)
世界の主要中央銀行がインフレ対応を進める中、今年6月に世界的に決定された利上げの数は1カ月として過去最多となった。
ロイターのデータによると、最も取引量が多い10通貨を監督する9行の中銀のうち、7行が6月に開催した政策決定会合で利上げを決定。残り2行は利上げを見送った。
6月に利上げを決定した中銀のうち、ノルウェー中央銀行とイングランド銀行(英中央銀行)の利上げ幅が50ベーシスポイント(bp)と予想を上回ったほか、カナダ銀行(中央銀行)と オーストラリア準備銀行(中央銀行)は利上げサイクルを再開。スウェーデン中央銀行、 スイス国立銀行(中央銀行)、欧州中央銀行(ECB)も利上げを決定した。これらの中銀の合計の利上げ幅は225bpになる。
米大手債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のエコノミスト、ティファニー・ワイルディング氏は「一部ではインフレ低下の初期の進展が見られているが、中銀は全体として難しい舵取りを迫られている」とし、「財政政策という救いの手が差し伸べられなければ、経済成長を巡る環境は一段と不透明になり、シクリカル(景気循環)の視野の中で下振れリスクが高まる」との見方を示した。
米連邦準備理事会(FRB)は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げをいったん停止。利上げ停止自体はサプライズではなかったが、タカ派的な見通しを示したことで市場は衝撃を受けた。
バンガードのアナリストは「中銀にはまだやるべきことが残っている」とし、「インフレ率を中銀目標値まで引き下げる最後の一歩が最も困難になると予想される」としている。
新興国を見ると、ロイターがサンプルとして抽出した途上国18カ国のうち13カ国が6月に政策決定決定会合を開き、このうち11中銀が政策据え置きを決定。引き締めサイクルが息切れしつつあることが示唆された。
トルコ中央銀行は、エルドアン大統領の大統領選勝利後に任命されたエルカン新総裁の下で開かれた初めての政策決定会合で、650bpの利上げを決定。ただ利上げ幅が予想を大きく下回ったため、通貨リラは急落した。
ロシア中央銀行は6月の会合で金利据え置きを決定。ただ、インフレ圧力が強まっているとし、年内に利上げを実施する可能性をこれまでになく強く示唆した。
新興国全体の年初からの合計の利上げ幅は1375bp。2022年は7425bpだった。
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