最新記事
マネー

37歳元工場勤務のYouTuberが5300万円貯金に成功した「とっておきの節約術」とは

お金を貯めるコツをYouTubeで発信し続ける節約マスクかおるさん

収入があまり高くない人でもお金を貯めるコツをYouTubeで発信し続けるかおるさん(画像:『節約マスクのお金の話』より)


今回登場するのは、YouTubeチャンネル『節約マスクのお金の話』を運営する節約マスクかおるさん。37歳にして5300万円の資産形成に成功している(一部、投資による「含み益」を含む)。 これだけの資産額を聞くと「特別な高給取り」と思うかもしれないが、かおるさんは同年代と比較しても年収が飛びぬけて高かったわけではない。過去の職歴は、飲食店勤務やネットショップでのアルバイト、工場勤務など。ではなぜ資産形成できたのかというと、日々の節約に加えて、副業、資産運用を行ってきたからだ。 節約に成功し、人生が豊かになったという「倹者」に節約系YouTuberのくらま(「倹者の流儀」)がインタビューをする本連載。かおるさんの節約術に加えて、職歴や職業観、副業、投資について話を聞いていく。

オンラインショップでのアルバイトが転換点

「学生時代は勉強や就職活動からは逃げまくっていて、いわゆる"いい会社"に入るための努力を全然してきませんでした。興味のある会社も受けましたが、何の対策もしていない人間が受かるはずもなく......。大学卒業後は『とりあえず入れるところへ行くしかない』と大手の飲食店に就職しました」

しかし入社した会社と合わず、2カ月で辞めることに。その後、個人運営のオンラインショップでアルバイトを始めた。このアルバイトがかおるさんの節約・貯金生活の大きな転換点となった。

当時(2008年頃)はオンラインショップが今ほど浸透していない時代だった。楽天市場が流通総量1兆円を突破したのは2011年(2022年度は5.6兆円を突破)、個人が無料でオンラインショップを開設できるEコマースプラットフォーム「BASE」がサービスを開始したのは2012年のことである。

「当時は私もインターネットで物を買ったことがありませんでした。楽天の名前も知らず、オンラインショップに対して少し胡散臭いイメージを持っていました。その時代にそういった業種で働いて、早い段階でネットリテラシーを高められたのはいい経験でしたね」

同時に世の中は、知っている人は得をして、知らない人は損をする仕組みになっていると痛感したそうだ。

例えば、携帯電話。これは今のスマホも同じだが、乗り換えのキャッシュバックや端末をタダで使えるキャンペーンなどがある。こういった制度をうまく活用することで携帯料金は大幅に節約できる。

「調べないと損をすることは本当に多いです。私は就職する前に中古車を購入しました。その際、法定費用とは別に、よくわからない名目の料金が10万円くらい上乗せされていました。今思えば詐欺のような料金だったのですが、大学生だった当時は知識も調べる力もなくて、払わなくてもいいお金を払う羽目になってしまいました」

元々、お金を無駄に使うタイプではなく節約家だったかおるさん。ネットリテラシーが高まったことで、節約マインドに節約スキルが備わった。鬼に金棒である。

SDGs
使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが「竹建築」の可能性に挑む理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国は緩和政策を継続、債務水準は上昇=人民銀副総裁

ビジネス

ECB、銀行の流動性を注視 FRBと緊密に連携=監

ビジネス

ユーロ圏銀行融資、2月は一段と加速 利下げ寄与

ビジネス

英、自動車関税回避へ米と協議 「エスカレート望まず
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 8
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 9
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中