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1万冊を読破した「プロ書評家」が選ぶ「推し本」ベスト5...共通項は「もっと楽に」

2023年4月15日(土)16時00分
flier編集部

書評家としての役割は「ドアを開けること」

いまの時代、「生産性を10倍に」といった刺激的な内容がクローズアップされがちです。でも人間はもっとおっとりした生き物なのではないでしょうか。生産性向上を追求しすぎると、場合によっては自分を追い詰めてしまうことになりかねないと思うんですよね。

ですから、つい「できない」=「ダメ」と考えがちですが、僕は「できない」=「できるようになる可能性がある」と捉えているんです。僕が選んだ推しベスト5の共通項も、「もっとラクに生きていけばいい」というメッセージが込められている点だといえます。

あくまでビジネス書は自分の人生をサポートしてくれるもので、主体は自分自身。ビジネス書の内容や他者の解釈に振り回されすぎずに、「利用する」というスタンスでいるのがいいと思います。

書評家としての自分の役割は「ドアを開けること」。「ドアの先にこれがあるから、それを目指せ!」ではなく、「このドアの先に、僕がおもしろいと思うものがありますよ」という「案内人」のような役割でいたいんです。

ですから新著でも、多様な読者が、多様な角度から、自分にヒットする本を見つけることができるように工夫を凝らしています。読者のみなさんそれぞれが、自身にとっての「推し」の一冊を見つけていただけたら嬉しく思います。

印南さんのご著書はこちら!

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10年間で1万冊を読破したライフハッカー書評家が厳選 いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本
 著者:印南敦史
 出版社:日本実業出版社
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

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遅読家のための読書術
 著者:印南敦史
 出版社:PHP研究所
 要約を読む
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読書に学んだライフハック
 著者:印南敦史
 出版社:サンガ
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書評の仕事
 著者:印南敦史
 出版社:ワニブックス
 要約を読む
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印南 敦史(いんなみ あつし)

作家・書評家

1962年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。「ライフハッカー[日本版]」「ニューズウィーク日本版」「WEBRONZA」「WANI BOOKOUT」などで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」など紙媒体にも寄稿。『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)、『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)など著作多数。

◇ ◇ ◇


flier編集部

本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。

通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されており、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

このほか、オンライン読書コミュニティ「flier book labo」の運営など、フライヤーはビジネスパーソンの学びを応援しています。

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特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
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タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

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