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ドコノミー日本法人は昨年3月に開設されたばかり。実はEU外の初の海外法人だ。直接のきっかけは海外の金融機関を誘致する東京都のグリーンファイナンス外国企業進出支援事業での選出だが、マティアス・ヴィクストロムCEOが日本に好印象を抱いていることも進出を後押しした。
藤井によると、ヴィクストロムは日本市場の規模感に大きな魅力を感じている。イケアやH&Mなど北欧デザインを好む国民性に親和性を感じ、北欧由来の最先端のESGとサステナビリティーに対する思いを伝えたいと語っている。
ただ脱炭素が加速する世界から見ると、日本の金融界は変化を恐れているようにも感じられるという。日進月歩のグリーン・フィンテックのスピード感と日本の金融機関の間にはだいぶ温度差があるようだ。世界最先端の「風」に触れて、日本の金融機関は重い腰を上げられるか――。
「グリーン・エコノミーを目指す真のファシリテーターとなってほしい。そのチャレンジを後押しするために私たちがいる」と藤井は使命感を持って語る。東京がアジアのグリーンハブになれるかどうかは、変化を恐れない勇気にかかっている。
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