最新記事
ビジネス

何時間でも聞いてもらえるシンプルな「話し方」術(ラジオDJ秀島史香さん)...ほか新刊本紹介

2022年6月23日(木)19時49分
flier編集部

「幸せの正体」を科学で解き明かす

ディストピア禍の新・幸福論
 著者:前野隆司
 出版社:プレジデント社

私たちに、幸せな未来はあるのでしょうか?

本書は「幸せ」というテーマに正面から取り組んだ本です。

パンデミックの拡大、戦争の勃発、緊張感を増す国際関係、気候変動と自然災害など、世界的な問題が加速し続けています。足元では物価上昇が止まらず、格差が広がり、差別や貧困の連鎖が止まりません。現代は、まさに「ディストピア禍」といっても過言ではない様相を呈しています。

そんな時代に、私たちは幸せに生きることができるのか?
そもそも幸せとは何か?
どうすれば、あらゆる人が幸せに生きる世界をつくれるのか?

そうした哲学的・倫理的な問いに対して、科学的な研究の成果を踏まえながらロジカルに突き詰め、「幸せの正体」を解き明かします。人間の「心」の秘密、死の持つ意味、「利他」と幸せの関係......また、各界で注目が集まる「ウェルビーイング(well-being)」の概念についても詳細に解説しています。

著者は慶應義塾大学大学院の教授で「幸福学者」の前野隆司氏。

冒頭の一文への答えを、本書で探してみてください。
(担当編集者)

秀島史香さんが教える「話し方」

なぜか聴きたくなる人の話し方
 著者:秀島史香
 出版社:朝日新聞出版

テレビを1.5倍速で見る人が増えるなか、ラジオ人気が再燃しています。なぜラジオは、2時間、3時間でも聴き続けられるのでしょうか。それは、「耳だけ」で楽しんでもらうために蓄積してきた工夫があるからです。

著者の秀島史香さんは、ラジオだけでなくテレビのナレーションなど、幅広く活躍している、ラジオDJ歴25年の「話し方」のプロです。幼い頃からカッコいいDJに憧れながらも、緊張しやすい性格だったという著者が、トライ&エラーを繰り返しながら見つけた、ちゃんと伝わる、聴いてもらえる、そして自分も楽になれる方法を公開!

ラジオは秒単位で機転が求められる現場ですから、その方法は簡単かつシンプル。「会話にも『見出し』が必要!」「『会えてうれしい』は伝えた方がいい」「励ましに『~しないで』は禁物」など、日常でも役立つコツの数々を、ラジオのエピソードなどをまじえて軽快な文章で綴っています。すぐに真似できるノウハウが詰まった一冊です。

身構えず気負わず、気になるところからページをめくってみてください。
(編集部 森鈴香)

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必死すぎる」「迷走中」
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 8
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 9
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 10
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中