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EU凍結ロシア資産の没収をリトアニアなどが提案 ウクライナ再建に利用

2022年5月24日(火)10時54分
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欧州連合(EU)に加盟するリトアニア、スロバキア、ラトビア、エストニアの4カ国が、EUが凍結したロシアの資産を没収するよう提案する方針。2月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

欧州連合(EU)に加盟するリトアニア、スロバキア、ラトビア、エストニアの4カ国が、EUが凍結したロシアの資産を没収するよう提案する方針。ロシアによる侵攻後のウクライナ再建に向けた資金に充当する。

ロイターが入手した共同書簡で明らかになった。この書簡は24日開催のユーロ圏財務相会合に提出される。

ウクライナは5月3日の時点で、国の再建に必要な資金を約6000億ドルと見積もっている。しかし本格的な戦争が続いているため、この金額は大幅に増加している可能性が高いという。

書簡は「犠牲者への補償を含め、ウクライナの再建費用のかなりの部分はロシアが負担しなければならない」とした。

さらに書簡では、EU加盟国による新たな対ロシア制裁の準備も要請。「ロシアがウクライナへの軍事侵攻をやめないのであれば、最終的に、EUとロシアの間に経済的なつながりを一切残すべきではない。EUの資金、製品、サービスが、全てロシアの戦争マシンに貢献しないようにすべきだ」とした。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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