最新記事
日本企業JT、ロシアでのたばこ事業の売却を検討

JTは、ロシアのたばこ事業をグループから分離する方針を明らかにした。他社への売却を含めて検討しているという。写真は同社のロゴ。2013年2月、都内で撮影(2022年 ロイター/Toru Hanai)
JTは28日、ロシアのたばこ事業をグループから分離する方針を明らかにした。他社への売却を含めて検討しているという。
同社は決算発表に合わせて、ロシア事業に関する寺畠正道社長のコメントを公表。ロシアのウクライナ侵攻で事業環境が複雑化する中「グループによる安定的かつ持続的な事業運営に著しい支障が生じる蓋然性を踏まえ」たとしている。
ロシアで生産したたばこは、9割が同国内向け。4つの工場で4000人近い従業員を雇用し、現在も操業を続けている。コメントでは「雇用の確保も含め、可能な限りの対応を行う」としている。
同社の広報担当者は「事業譲渡を含むさまざまな選択肢を検討している。ロシア事業は分離する方向だが、現地での生産や販売の中止を意図したものではない」と説明している。
ロシアやウクライナを含む東欧事業は、同社利益の2割程度を占めている。
(基太村真司)

【話題の記事】
・ロシア戦車を破壊したウクライナ軍のトルコ製ドローンの映像が話題に
・「ロシア人よ、地獄へようこそ」ウクライナ市民のレジスタンスが始まった
・【まんがで分かる】プーチン最強伝説の嘘とホント
・【映像】ロシア軍戦車、民間人のクルマに砲撃 老夫婦が犠牲に