日本の「働きがいのある会社」トップ5──企業ランキング50社より
THE BEST 50 IN JAPAN
グーグル社屋 GOOGLE
<米「最も愛されている職場」50社と対を成すものとして、日本の「働きがいのある企業」50社を紹介する。テレワークや育児支援、、休暇......だけが条件じゃない>
米コンサル企業のベストプラクティス・インスティテュート(BPI)によると、会社を愛している人は、そうでない人に比べて、平均以上の生産性を発揮する確率が4倍以上高く、離職率も低い。
本誌は2022年4月19日号(4月12日発売)「愛される100社」特集で、米企業の「最も愛されている職場」50社ランキングと、その日本版として、社員口コミサイト「OpenWork(オープンワーク)」の「働きがいのある企業ランキング2022」を掲載している。
2020年7月~21年12月に社員・元社員が投稿した職場環境に関する8つの評価項目点(*)の集計を基に各企業の総合点を算出したものだ。
リスト入り企業は外資系の日本法人・日本企業共に、多様な働き方・価値観を重視する会社が際立つ(順位は小数点第5位までの集計結果。総合点が同じで順位が違う場合は、小数点第3位以下で差がある)。
資料:就職・転職のための情報プラットフォーム「OpenWork」 「働きがいのある企業ランキング2022」
*上位10企業の評価項目の点数を表したレーダーチャートは3月31日時点のもの。またランキングの総合点は対象期間を区切って計算しているため、OpenWorkの各企業ページに掲載されている点数とは異なる。
1位 グーグル
■ネット関連
総合点:4.78
米西海岸に本拠を構える他のIT大手と同様、手厚い福利厚生で知られるグーグル。豪華かつ無料の社員食堂や高学歴のエンジニアにはありがたい学費ローンの返済プログラムのほか、トランスジェンダーの社員向け医療支援、メンタルヘルスの支援プログラムなど、細やかな医療・健康サービスも充実。
ただそれだけにとどまらず、世界中に拠点を構えるグローバル企業として、コロナ禍以前から「分散型ワークスタイル」を取り入れてきた。自らの勤務地と異なる拠点にチームメンバーがいる社員は全社員の59%に及ぶ。(本誌34ページ記事参照)
2位 中外製薬
■製薬
総合点:4.62
業績好調の製薬大手・中外製薬は2013年から仕事と生活の相乗効果「ワークライフシナジー」を目指して、数々の職場改革を実施してきた。育児中の社員にも豊富な働き方のメニューを用意している。
短時間勤務や「育児ゆっくり出社」「育児早帰り」制度などで、就業時間の柔軟性を確保。子供の保育園などへの送迎時に営業車両の利用を許可したり、また結婚や配偶者の転勤、育児、介護による事情があれば遠隔地から新幹線通勤をしたりすることも可能だ。(本誌35ページ記事参照)