最新記事

ビジネス

週休2日で月収300万円 派手さはないが安定着実に高収入な「スモールビジネス」9業態とは

2022年4月20日(水)17時50分
武田所長(経営者) *PRESIDENT Onlineからの転載
スタートアップ企業の共同経営者の男女のイメージ

ベンチャービジネスではなく安定着実なスモールビジネスで成功する人がいる *写真はイメージです Sushiman / iStockphoto


ビジネスの世界で目立つのは大企業とベンチャービジネスだ。その一方、小規模ながら安定・着実な経営を実現している「スモールビジネス」もある。20以上のスモールビジネスを展開してきた経営者の武田所長は「目立たないが非常に多くの人がスモールビジネスで成功を収めストレスのない日々を送っている。そのビジネスモデルは9業態に整理できる」という――。

※本稿は、武田所長『スモールビジネスの教科書』(実業之日本社)の一部を抜粋・再編集したものです。

目立たないがストレスのない日々を送り安定・着実に稼ぐ人々

私は新卒で外資系コンサルティングファームに入社し、独立後、様々な立場で多様なビジネスに取り組んできた。テクノロジーを武器としたリスクの高いベンチャービジネス、多くの社員を雇用し組織の能力で勝負するビジネス、比較的大きなアセットを活用する不動産運用に近いビジネスなど多岐に渡る。

その中で意図しなかったタイプのビジネスとの出会いがあった。それがスモールビジネスである。

独立当初は多くの起業初心者と同じく、野心的な気持ちで大きな会社・大きな売上を目指した。数年の期間を経てようやく事業は軌道に乗り、安定した利益を生み出せるようになったが、その分、マネジメントや金融機関・株主との付き合いで相応の苦労があった。

一方、適当な気持ちで週末の時間だけで始めた、社員も雇用していないようなビジネスがいとも簡単に年間数千万円の利益を生み出していった。このビジネスは一過性で終わるどころか顧客からの強いニーズを受け、安定的に利益を拡大させ続けている。

徐々に属人性も低下し、自分が費やす時間も減り続けている。これが素晴らしいスモールビジネスとの出会いであった。

こうしてスモールビジネスの可能性に気付いてから複数のスモールビジネスに取組み始めた。それらも容易に利益を生み出していった。自らの経験のみならず、決して目立たないが、非常に多くの人がスモールビジネスで成功を収め、ストレスのない日々を送っていることも知った。

ビジネスの世界で目立つのは大企業とベンチャービジネスであり、小規模ながら安定・着実な経営を実現しているスモールビジネスが表舞台に出ることはほとんどない。

しかし、そこには素晴らしい世界が広がっていることをスモールビジネスに自分で参入し、初めて知ったのだ。

本書はこのようなスモールビジネスをどのようにして生み出すかという具体的な方針を解説した本である。

ビジネスに正解はないが正攻法はある

現在世にあるビジネス本というのは主に2種類である。ビジネススクールで生み出された大企業経営向けか、ベンチャービジネスの大成功者が書いた自叙伝に近いものである。

私はスモールビジネスを実践するにあたり、これをスモールビジネス向けに再度解釈する必要があった。

実践の過程ではさらに、多くの新しい考えを必要とした。そしてかなり苦労しながらであるが、実践を通じて成功率が高い方法論を学んできた。これらの経験を通じ、スモールビジネス向けた実践的な指針を、初心者でも取り組みやすいようにまとめたものが本書である。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏とゼレンスキー氏が「非常に生産的な」協議

ワールド

ローマ教皇の葬儀、20万人が最後の別れ トランプ氏

ビジネス

豊田織機が非上場化を検討、トヨタやグループ企業が出

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口の中」を公開した女性、命を救ったものとは?
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 6
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 7
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 8
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 9
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 10
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中