デフォルトは目前 危機に陥るのは本当にロシア経済だけか
DEAD BROKE
ロシアがデフォルトに陥れば、重要な同盟国、つまり中国に真っ先に影響が及ぶと、エール大学の経済学者スティーブン・ローチは米メディアに語っている。「中国に(破産した)ロシアと蜜月を続ける余裕はないだろう」
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに仕掛けた戦争が経済に及ぼす大打撃を警告する声は高まる一方だ。
ロシア軍の侵攻開始の4日後、国際金融協会(IIF)はロシアの今年のGDP成長率予想を2桁台のマイナスに修正した。格付け会社のフィッチ、ムーディーズ、S&Pは既にロシア国債の格付けをジャンク債並みに下げている。
一方、この戦争が世界経済に及ぼすより広い影響も懸念されている。欧州市場の指標となる北海ブレント原油の先物価格は3月8日、1バレル=140ドルに迫った。
ロシアは石油、天然ガスに加え、パラジウムなどレアメタルも豊富に産出する資源大国だ。
戦争の激化は西側企業の資源調達にも甚大な痛手を及ぼしかねない。起業家で投資家のニール・デベナムは言う。
「エネルギー価格が上がり続ければ、世界経済はこの3年間で2度目の景気後退に突入する恐れがある」
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