ロシア、侵攻の代償高く ついに国債デフォルトも、中銀は追加緊急策
景気後退
話はここで終わりそうにない。ロシア中銀は18日に理事会を開く。金融危機を回避しようと既に主要政策金利を一気に20%に引き上げ、幅広い資本統制策も導入している。
西側のJPモルガンなどは、銀行取り付けの懸念や制裁の打撃、ルーブル急落に連鎖的なインフレが相まって、今年のロシア経済成長がマイナス6%になると予想している。年初時点ではプラス3%と予想されていた。景気の山から谷への変化率は約12%にも及ぶことになる。1998年のルーブル危機時のマイナス10%や、その後の世界金融危機でのマイナス11%、コロナ危機でのマイナス9%より悪化することになる。
BCAリサーチの新興国市場主任ストラテジスト、アーサー・ブダヒャン氏は「ロシア中銀はさらに少し利上げするかもしれない。そうみるのが最も妥当だろう」と指摘。この時点でさらにもっと大々的な動きに出るとすれば、金融システムを守るべくさらなる資本統制策が取られる可能性もあると予想した。

【話題の記事】
・【まんがで分かる】プーチン最強伝説の嘘とホント
・「ロシア人よ、地獄へようこそ」ウクライナ市民のレジスタンスが始まった
・ウクライナに「タンクマン」現る 生身でロシア軍の車列に立ち向かう
・ウクライナ侵攻の展望 「米ロ衝突」の現実味と「新・核戦争」計画の中身