【被害前・被害後を比較】衛星写真・現地映像で見る、ミャンマーの地震被害の凄まじさ
Satellite Images Show Before and After Myanmar Earthquake Devastation

マンダレーの倒壊した建物で負傷者を救助する救急隊員 somkanae sawatdinak-shutterstock
<28日に発生したミャンマーの地震。多くの建物が倒壊した様子は、衛星写真で確認できるほどのものだった>
3月28日、ミャンマーとタイをマグニチュード7.7の地震が襲った。この地震は、ミャンマー第2の都市マンダレー付近を震源としており、多くの建物が被害を受けた。
被害の大きさは、衛星写真にもはっきりと映し出されている。
追い打ちをかけるように、地震発生直後にマグニチュード6.4の余震と、30日早朝にマグニチュード5.1の余震も発生している。
地震発生後の初期報告では、倒壊建物数および死傷者数は不明とされていた。
アメリカ地質調査所(USGS)は、1万人から10万人の死亡の可能性があると指摘したほか、29日に、「多くの死傷者および広範な被害が予想され、この災害は広域に及ぶ可能性が高い」とも述べた。
AP通信によれば、29日時点で、確認された死者は1600人超、負傷者は約3400人だった。
現地住民は、崩壊した建物や瓦礫の中で生存者の捜索と救助を続けている。
震源近くのマンダレーには約150万人が住んでいるが、その多くが余震による建物倒壊を懸念して、路上で一夜を過ごすことを余儀なくされた。住む場所を失った住民もいる。
マンダレーでは生き埋めも生じている。アマラプラ郡区では、救急隊員が瓦礫の下に閉じ込められた140人の僧侶の救出を行っている。
被害は隣国のタイにも及んだ。タイでは、この地震により少なくとも17人が死亡したと報告されている。バンコクでは、建設中の高層ビルの瓦礫の下に閉じ込められた人々を含む、83人の行方不明者の捜索が続いている。バンコク首都圏には1700万人以上が居住しており、その多くが高層アパートで暮らしていた。