「マネジメント=組織の管理」ではない...遠藤功氏が語る仕事を「いい感じ」にする方法
著者の堀紘一さんは、ボストン・コンサルティング・グループで代表を務め、ベンチャー企業支援を行うドリームインキュベータを立ち上げました。当時の私は三菱電機に勤めていました。その頃漠然と感じていた「日本企業の課題と解決の道筋」が本書に端的に書かれており、大いに共感したのです。
大企業にいると自社を大きく変えていくには昇進して、それなりのポストにつかないといけない。それには何十年もかかってしまう。けれども経営コンサルタントなら若くても外から企業の変革のお手伝いができる。そんな仕事がしてみたいと気づいたのです。まさに「本との出会いで人生が変わる」というのを私自身が経験しました。それくらい本のインパクトは大きいのです。
どの本に、どのタイミングで出会うのかというタイミングも大事ですね。問題意識は強くもっていたけれど実力はまだまだこれからという30代前半で読んだからこそ、これだけ心に響いたのでしょう。グッとくる本に出会ったら人生が変わってしまうのだと思います。
今後、生涯一コンサルタントとして、目の前のクライアントをどうよくするかというのに力を注ぎ続けたい。そのなかで得たものを書籍などの形で発信していきたいと考えています。
『サクッとわかる ビジネス教養 マネジメント』
著者:遠藤功
出版社:新星出版社
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『現場論』
著者:遠藤功
出版社:東洋経済新報社
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遠藤功(えんどう いさお)
株式会社シナ・コーポレーション代表取締役
早稲田大学商学部卒業。米国ボストンカレッジ経営学修士(МBA)。三菱電機、複数の外資系戦略コンサルティング会社を経て、現職。2006年から2016年まで早稲田大学ビジネススクール教授を務めた。現在は「無所属」の独立コンサルタントとして活動している。多くの企業で社外取締役、経営顧問を務め、次世代リーダー育成の企業研修にも携わっている。
株式会社良品計画社外取締役。SOMPOホールディングス株式会社社外取締役。株式会社ネクステージ社外取締役。
15万部を超えるロングセラーである『現場力を鍛える』、『見える化』(いずれも東洋経済新報社)をはじめ、『生きている会社 死んでいる会社』、『現場論』(いずれも東洋経済新報社)、『新幹線お掃除の天使たち』(あさ出版)、『ガリガリ君の秘密』(日本経済新聞出版社)など、ベストセラー書籍多数。
flier編集部
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