最新記事

仕事術

「マネジメント=組織の管理」ではない...遠藤功氏が語る仕事を「いい感じ」にする方法

2022年2月24日(木)17時18分
flier編集部

Z世代はコミュニケーションにおいても合理的なアプローチを好み、個人主義が強い傾向にあります。一方で、成果を出すと非常に熱くなります。そんな特性に寄り添いながら、チームでパフォーマンスを出すと仕事がますます楽しくなるのだと教えていくのが、マネージャーの役割でもあります。

本書で「チームを動かすのは熱・理・情である」と書きました。この熱とは目標達成のためのエネルギーの源泉です。同じ場所で一緒に働く機会が減ると、どうしても、その現場を共有するからこその連帯感を味わうことも、熱の伝染も難しくなってしまいます。

SNSのようにオンラインでのやりとりで熱の伝染がどこまで可能なのか。この点は未知数ですが、まずは若手社員がのびのびと意見をいえるような、「言える化」が可能な環境をつくることが大事な一歩だと思います。

経営コンサルタントだからこそ見える景色を文章で残したい

── 遠藤さんは現場三部作をはじめ、経営や組織論、マネジメント、そして 『新幹線お掃除の天使たち』のように強い現場を紹介するご本を数多く執筆しています。こうした継続的な執筆の原動力は何でしょうか。

経営コンサルタントの仕事はやりがいはあるものの、表舞台に出る機会は少なく、いわば黒子の仕事です。それでも何かを残しておきたいという気持ちに駆られていました。

経営コンサルタントの最大の価値は、さまざまな業種のさまざまなプロフェショナルたちと出会い、本質的に大事なことが見えること。自分にしか見えていない景色があるのです。その景色をなんとかして文章にして残しておきたい。それが私の使命感の一つでもあります。

30年もの間、一貫して大事にしてきたテーマは、「現場の力をいかに引き出すか」。数多くの現場を見てきて、強い現場には普遍的な真理があると確信しました。日本では、スティーブ・ジョブズのように突出して優秀なリーダーが現れることは少ないものの、平均的にまじめでコツコツ努力ができるという、他国に類のない強みをもっています。

たとえばトヨタが世界から信頼される車をつくり、いまのポジションを築けたのは、そうした強みを磨き、「現場力」を大事にしてきたからこそ。こうした日本企業ならではの強みを活かしていけば、グローバル競争のなかでも、日本企業はGAFAとは違った形で存在感を放てるのではないでしょうか。

一冊の本との出会いで人生が変わった

── 遠藤さんはビジネス書や経営書だけでも月に15冊以上読まれているとお聞きしました。これまで読まれた本を振り返ってみて、ご自身の人生やキャリアに影響を与えた本を紹介していただけますか。

30歳を過ぎたばかりの頃に読み、コンサルタントに転身しようと決意するきっかけをつくってくれた『変われ日本人 甦れ企業』という本です。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

英食料品インフレ率、9カ月ぶり低水準4.0%=ワー

ビジネス

フジHD、旧村上系が大規模買付取り下げ 外部資本導

ワールド

ドイツ、軍事宇宙支出計画で偵察衛星など検討 中ロの

ビジネス

再送-〔焦点〕再び円安警戒モード、高市氏「ほくほく
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 8
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 9
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 10
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中