デジタルハリウッド大学大学院から、続々と「新たな起業家」が生まれる理由
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デジタルハリウッド大学大学院修了生のピーター・ローゼンバーグ氏(左)に、モーリー・ロバートソン氏が話を聞いた Hiroshi Endo
<リアルな経験に基づいたビジネスの知識やスキルが身につき、各業界で活躍する教員やOBたちとのつながりというも武器も得られる......。キャリアアップを目指す社会人たちから注目される「DHGS」の強みに、モーリー・ロバートソンが迫る>
社会人として働きながら、クリエイティビティやデジタルテクノロジーに関する知見やスキルを身につける──。転職や起業を検討している人だけでなく、今の仕事に役立てるためにも、こうした考えを持つ人が増えているが、そんな彼らから注目を集めている「学校」がある。
それは、さまざまな業界に人材を輩出しているデジタルハリウッド大学大学院(DHGS)。なぜ、この大学院の卒業生は各業界で活躍できるのか。同校の修了生で、現在はクラフトビールのオンラインビジネスを手掛けるピーター・ローゼンバーグ氏に、国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏が話を聞いた。
エドテックへの探求心が縁を取り持った
ロバートソン DHGSに入学されるまでの経歴を教えてください。
ローゼンバーグ 私はカリフォルニア州ロングビーチ出身ですが、高校生のときに私の家に日本人がホームステイした関係で日本に興味を持ちました。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)在学中の2007年に日本のICU(国際基督教大学)へ交換留学し、卒業後は文部科学省のJETプログラムを利用し、ALT(外国語指導助手)として群馬県嬬恋村へ赴任しました。
嬬恋村での勤務を終えた2012年に、ICU時代の友人を含めた3人で起業。チャット型英語学習アプリの「Eigooo!」を開発しました。
ロバートソン DHGSには2014年に入学されていますが、学校の存在はどのようにして知られたのですか?
ローゼンバーグ 教育とテクノロジーを組み合わせた「エドテック」は事業として軌道に乗せるのが難しく、その分野の専門家を探そうと考えたのです。すると、DHGSにエドテックの研究室があることがわかり、担当している先生と会って相談するうちに、入学を勧められたのです。
ロバートソン エドテックがきっかけだったわけですね。しかし、DHGSとの縁を繋いだ「Eigooo!」を2015年に事業譲渡されました。
ローゼンバーグ 当時は自分の好きなことを我慢して仕事ばかりしていたので、犠牲にしたものを早く取り戻したい気持ちでした。そのとき、17歳で初めて日本に来たとき、浅草で見た人力車に一目惚れしたことを思い出し、浅草で車夫になりました。新しい構想を練る一方で、歴史の勉強をしたり、多くの人達と出会ったりと、とても有意義な1年でした。
ロバートソン その後、DHGSを修了すると、スタートアップを扱うウェブメディア「Tech in Asia」日本編集を務めた後、2018年にIT技術で日本のクラフトビール市場を支援する「ベストビアジャパン」社を設立されました。この事業はDHGSで学ばれているときに思いつかれたのですか?