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医療エーザイとバイオジェンのアルツハイマー薬に赤信号 一部病院が不使用決定
米医薬品大手バイオジェンとエーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム(一般名アデュカヌマブ)」を巡り、一部の米主要医療機関が15日、使用しない方針を示した。写真はバイオジェンのロゴ。米マサチューセッツ州ケンブリッジで2017年1月撮影(2021年 ロイター/Brian Snyder)
米医薬品大手バイオジェンとエーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム(一般名アデュカヌマブ)」を巡り、一部の米主要医療機関が15日、使用しない方針を示した。
保険会社も高齢者向け公的医療保険「メディケア」からの情報待ちとして保険適用の判断を保留しており、同薬は新たなハードルに直面している。
米国内有数の病院システムであるクリーブランド・クリニックとニューヨークのマウント・サイナイ・ヘルス・システムはこの日、アデュヘルムを扱わない方針を決定したと明らかにした。
マウント・サイナイ認知医療センターのサム・ガンディー医師はロイターに対し「監査官による調査が発表され、米食品医薬品局(FDA)とバイオジェンの関係に疑問が浮上した先週9日に流れが変わった」と語った。
FDAのウッドコック長官代行は9日、アデュヘルムの承認過程を巡り、FDAの担当者とバイオジェンのやり取りなどについて独立した調査を求めていた。
15日の米株式市場でバイオジェンの株価は6.8%下落した。
一方、メディケア・プランを提供する民間医療保険会社はアデュヘルムについて、データに基づく保険適用の基準をまだ満たしていないという立場を示している。
大手のユナイテッドヘルス・グループは15日、同薬については検討段階にあり、メディケアからの情報を待っていると述べた。
ブルークロス・ブルーシールドの一部地域の保険プランは、アデュヘルムによる患者への恩恵を示す証拠が不十分として、保険を適用しない方針を示した。
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