最新記事

BOOKS

「やる気」の管理法、ミスのなくし方、ほか【各出版社がいま読んでほしい本】

2021年7月7日(水)11時55分
flier編集部

ミスしない大百科 "気をつけてもなくならない"ミスをなくす科学的な方法

 著者:飯野謙次 宇都出雅巳
 出版社:SBクリエイティブ
 (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

「出がけに必要な書類が見つからない!」
「仕事でノートPCを持って出かけたものの電源コードを忘れてた」
よく、「メールの添付がありません」というメールをもらうーー。

などなど、1度は似たようなミスをした方もいるのではないでしょうか?

そんなよくあるミスを、根本的に科学的に解決できないだろうか、とスタンフォード出身で今は失敗学会の副会長でもある飯野謙次先生と、脳科学・認知心理学の著書が多い宇都出雅己先生にまとめてもらったのが本書です。

コミュニケーションのミス、メールのミスなど、社内アンケートで出てきた「よくあるミス」について、脳科学や失敗学の観点から「気をつけなくてもミスがなくなる」仕組みを紹介していますので、誰でも身に覚えのあるミスへの対処法がわかる1冊です。

ミスをすると引きずるもの。でも、それがかえって次のミスを引き起こしたりします。ミスで落ち込みやすい方にも、ぜひ手に取っていただけたらと思います。

(担当 多根由希絵)

勝てる民泊: ウィズコロナの一軒家宿

 著者:山口由美
 出版社:新潮社
 (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

世界中を旅するノンフィクション作家、山口由美さんが民泊のオーナーになったのは偶然の産物でした。空き家になっていた実家を久しぶりに訪れたところ、あと1年で腐るという事実を突きつけられたのです。壊して更地にするか、それとも......。

山口さんは、改装して一軒家の貸切民泊を始めることに決めました。開業は2019年7月。あいにく半年後からコロナ禍となり、海外からの旅行客の予約は次々に消えていきましたが、彼女の宿は、劇的なV字回復を果たします。

その理由は「非接触型の宿」だったから。オンラインでチェックイン、貸切宿ですから滞在中も「三密」とは無縁。対面しなくても満足のいくサービスが受けられるリモート・ホスピタリティが口コミで日本人客の評判を呼んだのです。

経営の素人が試行錯誤を重ねて成功を手にしていく道程は、観光業のみならず、"ウイズ・コロナ"でのビジネスを考えるうえで、大いに参考になると確信しています。

(出版企画部ノンフィクション編集部 堀口晴正)

flier編集部

本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。

通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

flier_logo_nwj01.jpg

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ氏とゼレンスキー氏が「非常に生産的な」協議

ワールド

ローマ教皇の葬儀、20万人が最後の別れ トランプ氏

ビジネス

豊田織機が非上場化を検討、トヨタやグループ企業が出

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 4
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 5
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 6
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 7
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 10
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中