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貿易パンデミック中に世界輸出に占める中国シェアが上昇 今がピークの公算も=国連機関
国連貿易開発会議(UNCTAD)は世界の輸出における中国のシェアが新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中に15%近くまで上昇したが、内需の拡大と人件費の上昇により、間もなくピークを迎える可能性があると発表した。写真は2020年4月、北京で撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)
国連貿易開発会議(UNCTAD)は27日、世界の輸出における中国のシェアが新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中に15%近くまで上昇したが、内需の拡大と人件費の上昇により、間もなくピークを迎える可能性があると発表した。
UNCTADのデータによると、世界のモノの輸出における中国の割合は2020年に14.7%と世界トップ。19年は13.2%だった。2位は米国で8.1%、3位はドイツで7.8%だった。
また、今年第1・四半期には中国の輸出額が前年同期比約50%増の7100億ドルに急増しており、「中国は近い将来、世界有数の輸出国であり続けだろう」(UNCTAD)とした。
一方、内需依存の高まりや労働コストの上昇などにより「世界経済における中国の輸出支配力はピークに近づいているかもしれない」と指摘。また、地政学的な緊張や社会的・環境的な問題への世界的な対応の欠如は「脱グローバル化」につながり、中国など主要な輸出国に通常以上の強い影響が及びかねないとした。
UNCTADによると、中国が輸出大国として台頭した大きな要因の一つが、2001年の世界貿易機関(WTO)への加盟だったという。当時の中国の輸出シェアは全体の5%未満だった。
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