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日本企業キリン、中国蒙牛乳業への豪州飲料事業の譲渡契約を解除 豪当局が承認せず
キリンホールディングスは、中国蒙牛乳業の子会社に対する豪州飲料事業の譲渡契約を解除したと発表した。写真は横浜のキリン工場で2019年6月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)
キリンホールディングス<2503.T>は25日、中国蒙牛乳業の子会社に対する豪州飲料事業の譲渡契約を解除したと発表した。譲渡契約に不可欠な要件である豪州の外国投資審査委員会(FIRB)からの承認が今後も得られない見通しとなったためという。
キリンは昨年11月、オセアニア飲料事業を統括するライオンの100%子会社が、ライオンの飲料事業部門を蒙牛乳業に売却すると発表。ライオン飲料は「ピューラ(生乳)」、「デアリー・ファーマーズ(生乳)」、「ムーブ(フレーバードミルク)」といったブランドを展開している。
今後のライオン飲料事業の在り方については、改めて検討する方針という。
キリンは「今回は残念な結果となったが、LDD事業(ライオンの飲料事業部門)の再生・再編は最重要課題であり、継続してライオン社とともに最善のシナリオを検討していく」としている。
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