グーグル、フェイスブックがインドの通信会社に巨額出資する理由
グローバル大手がインドのジオに次々出資 SHAILESH ANDRADE-REUTERS
<インド企業ジオ・プラットフォームズが4月以降に米大手各社から受けた出資は200億ドル以上に>
グーグルは7月15日、インドの財閥リライアンス・インダストリーズ傘下の通信会社ジオ・プラットフォームズに45億ドルを出資すると発表した。4月には、フェイスブックも57億ドルの出資で合意している。
ジオは4月以降で、米半導体大手インテルなど大手各社から200億ドル以上の出資を受けている。インドのスタートアップ全体への昨年1年間の出資総額が145億ドルだったことを考えると画期的だ。
これにより、ジオ側が5G通信ネットワークにグーグルの技術を活用し、フェイスブック傘下企業と電子商取引で提携できるだけではない。グーグルやフェイスブック側もインドの巨大市場で将来的な顧客を囲い込むことができる。
加えてここ数カ月、インドでは対中国感情が悪化。中国通信大手、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の5Gでのインド進出は事実上、不可能になった。今後は、グローバル大手の後ろ盾を得たジオが、インドの5Gを牽引する可能性が高まっている。
<2020年7月28日号掲載>
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