日本企業5割超がコロナショックで賃金・雇用カット 業績不透明感強く
年内の業績底入れやその後の「緩やかな回復」を見込む企業は、いずれも全体の7割程度を占めているが、今年度の業績見込みは厳しく、赤字見込みは全体の4分の1を占めた。現時点で見通せないとの回答も4割近くを占めた。
企業からは「経済活動の再開が本格的になり、軌道に乗るまで時間がかかるとみている」(化学)として、事業の回復ペースは極めて遅いとの見方が多い。
業績についても楽観の声は少ない。製造業では「ようやく経済活動がスタートしたばかりで、かつ第2波以降の懸念もあって予断を許さない状態で、全く先が見通せない」(精密機器)との声が目立つ。非製造業でも「現状、売り上げは順調だが、先買い(買いだめ)の傾向もみられ、むしろ徐々に通常モードに移行することにより売り上げが減少傾向になる」(小売)と慎重だ。
中川泉(編集:青山敦子)
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