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医療インド、新型コロナウイルスに備え薬品輸出制限 欧州がジェネリック薬不足に
インド医薬品輸出促進協議会は、同国政府が一部の薬品の輸出を制限したことを受けて、欧州で「パニック」が起きていると表明、医薬品業界に「深刻な影響」が出るとの見通しを示した。写真は印西部ヴァーナの製薬工場で2017年6月撮影(2020年 ロイター/Danish Siddiqui)
インド医薬品輸出促進協議会は4日、同国政府が一部の薬品の輸出を制限したことを受けて、欧州で「パニック」が起きていると表明、医薬品業界に「深刻な影響」が出るとの見通しを示した。
インド政府は26の医薬品有効成分(API)と同APIから製造した薬品の輸出を制限。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、国内の医薬品が不足する事態に備えた措置とみられている。
インドは後発医薬品の主要な輸出国となっている。
同協議会のディニッシュ・デュア会長はロイターに、輸出制限の対象となったAPIと薬品の一部は欧米に広く輸出されていたと指摘。
「欧州から非常に多くの問い合わせが来ている。欧州はインドの製剤に非常に大きく依存している。我々は後発医薬品分野の欧州の製剤で26%近くのシェアを確保している。このため欧州勢がパニックに陥っている」と述べた。
輸出制限の対象になった薬品はインドの薬品輸出全体の10%を占め、複数の抗生物質や鎮痛薬のパラセタモール(アセトアミノフェン)なども含まれている。
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