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レバノン15億の保釈金捨て逃亡したゴーン被告 レバノンで月14万円で暮らす理由

日本からレバノンに逃亡した日産自動車前会長のカルロル・ゴーン被告は、高額の保釈金をいとも簡単に放棄し、多くのメディアを集めて会見を開いたことで、自身の富裕ぶりと影響力の大きさを見せつけたかもしれない。写真は8日にレバノン・ベイルートで開催された会見(2020年 ロイター/Mohamed Azakir)
日本からレバノンに逃亡した日産自動車前会長のカルロル・ゴーン被告は、高額の保釈金をいとも簡単に放棄し、多くのメディアを集めて会見を開いたことで、自身の富裕ぶりと影響力の大きさを見せつけたかもしれない。
ただ、レバノンは深刻な金融危機に陥っているため、同氏は1週間当たり数百ドル前後(=月額14万円相当)しか現金を手に入れられない可能性がある。
レバノンの金融経済状況は過去数十年で最悪で、外貨不足に伴って自国通貨レバノンポンドは急落し、銀行は預金引き出しを厳しく制限している。
ゴーン被告も地元テレビのインタビューで、レバノンの銀行に海外から送金するつもりかと聞かれると「たとえレバノンに送金しても、知っての通り使うことはできない。私は全レバノン国民と同じくこの国の銀行に預金があり、週250ドルないし300ドルしか引き出せない。私が置かれた状況は全国民と同様だ」と認めた。
同国では金融危機のために企業が解雇や減給、労働時間短縮に動いており、世界銀行は経済情勢が悪化すれば、貧困率が50%に達してもおかしくないと警告している。こうした危機の一因は、根深い汚職や政府の放漫財政だ。レバノンの公的債務は世界最悪クラスの水準にある。


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