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韓国経済韓国・現代自、インドネシアに約1700億円投じ工場建設へ 東南アジアで日本車に挑戦

韓国の現代自動車は26日、インドネシアに工場を建設する基本合意文書に調印した。写真は調印式に出席した韓国・文在寅大統領とインドネシア・ジョコ大統領 SBSCNBC뉴스 / YouTube
韓国の現代自動車は26日、インドネシアに工場を建設する基本合意文書に調印した。同社初の東南アジア工場で、日本勢の牙城に挑む構えだ。
現代自動車と系列の起亜自動車は、長期にわたり中国で販売が低迷している。
現代自動車は、製品開発コストや操業コストも含め、2030年までに約15億5000万ドルをインドネシアの自動車製造工場に投資すると発表した。
建設地はジャカルタの東側に位置するブカシ市。2021年終盤に生産を開始する。年間生産能力は15万台だが、25万台に拡大する計画。
スポーツ用多目的車(SUV)と多目的車(MPV)を生産する。東南アジア市場向けの電気自動車(EV)の生産も検討している。
現代自動車は、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の5─80%に及ぶ輸入関税を回避するため、工場を建設すると説明。インドネシアや他のASEAN諸国向けの車両を生産する。「世界の自動車市場の需要鈍化に対応」する狙いもあるという。
調印式典には、インドネシアのジョコ大統領も出席。韓国の文在寅大統領は、東南アジア諸国との関係を強化する「新南方政策」を進めている。
調査会社LMCオートモティブによると、現代自動車の1─9月の東南アジアでの販売台数は12万2883台と、トヨタの85万4032台を大きく下回っている。


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