最新記事

投資の基礎知識

5G関連銘柄:2020年に向けて気になる本命銘柄は?

2019年6月17日(月)19時00分
岡田禎子 ※株の窓口より転載

幅広い5G関連銘柄

5Gは、2025年までに世界で11億回線に達し、世界の人口に対するカバー率は34%にまで拡大すると予測されています。普及に伴って様々なビジネスチャンスが広がり、総務省によると、日本国内における経済効果は46兆8000億円と見込まれています。

スマホ・タブレット、遠隔医療、自動運転、農業、ロボット制御、ドローン通信、ゲーム・エンタメ......などなど、5GによるIoTを応用することで、これまでにない革新的なサービスが生まれ、未来の私たちの暮らしを大きく変えようとしています。

爆発的な広がりが期待される5Gでは、当然ながら関連銘柄も幅広く、株式市場では、中心的なテーマのひとつとなっています。なかでも、5Gの通信インフラ構築および通信サービスやIoT機器・装置関連、5Gを活用した新ビジネスを展開する企業などに投資家の注目が集まっています。

■本命か、大穴か。注目の5銘柄を紹介

では、注目の5G関連銘柄をご紹介しましょう。

・アンリツ<6754>

5G関連銘柄の象徴的銘柄ともいえるアンリツ<6754>。通信用計測機器で世界3強の1社でもある同社は、携帯電話や基地局に強く、5G普及には同社の計測器が切り離せません。

もともと知名度も高く、世界中の投資家から5G関連銘柄として熱い注目を集めていた同社ですが、2019年4月に2020年3月期の会社予想を、積極的な5G戦略投資を行うために11%営業減益と発表。業績期待への反動から失望売りを招いてしまいました。

kabumado190617-chart1b.png(Chart by TradingView

・santec<6777>

光通信部品と測定器が主体のsantec<6777>。5Gの本命銘柄です。2019年1月末には、2019年3月期の業績予想を大幅に上方修正しました。

この要因として「北米および中国の大手通信設備メーカー・テレコム用(5G向け)光モニターが好調だったこと」などを挙げており、5G関連銘柄として今後の業績拡大への期待感から、1,000円台だった株価が、3月5日には2,328円の高値を付けるなど大きく上昇しました。

kabumado190617-chart2b.png(Chart by TradingView

・サイバーコム<3852>

富士ソフト<9749>の子会社であるサイバーコム<3852>は、通信機器関連のソフトウエア開発が主力の会社。

5G移行で通信ソフトの需要も確実に高まることが予想されるほか、カーナビなど車載関連機器も手掛けていることから、コネクテッドカーや自動運転車などの普及の際にも需要が高まる可能性があり、一段の株価上昇が期待されています。

kabumado190617-chart3b.png(Chart by TradingView

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ氏、FDA長官に外科医マカリー氏指名 過剰

ワールド

トランプ氏、安保副補佐官に元北朝鮮担当ウォン氏を起

ワールド

トランプ氏、ウクライナ戦争終結へ特使検討、グレネル

ビジネス

米財務長官にベッセント氏、不透明感払拭で国債回復に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    「何も見えない」...大雨の日に飛行機を着陸させる「…
  • 8
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 9
    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…
  • 10
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 5
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中