部門ごとの働きやすさを追求、社員を「全員主役」にするオフィス
挑戦の場を提供することで優秀な人材を集める
若手にとって、面白いことがやれるかどうかは会社の魅力に直結するようです。2012年ごろ、開発部門が行き詰っていたときはエンジニアの退職が続きました。今は人工知能研究所を立ち上げたり、ウェブの開発では最前線を行っているということで、志望者は増えました。ドワンゴを一度辞めたけれども、また戻ってくる人もいますしね。面白い挑戦ができそうな仕事があることと、それに対する適切な報酬があるという、2つが優秀な人材を確保するカギになると思います。
将来的には本社オフィスの近くにシェアハウスを造ることも考えています。立地、広さ、賃料などを全部兼ね備えた物件を探している最中ですが、いいものが見つかれば職住接近で社員には喜ばれるかなと思います。
2014年10月にKADOKAWAと統合して、今年3月に変則ですが半期決算を終えました。4月から統合後、初めてのフルイヤーを迎えているわけで、そういう意味では1年目なんです。まだまだやりたいことはいっぱいあります。この会社がどんなふうに成長していくか、僕自身楽しみにしています。
WEB限定コンテンツ
(2015.3.31 中央区のドワンゴ本社にて取材)
株式会社ドワンゴはインターネットにおける総合エンターテインメント企業として、コンテンツ及びシステムの企画、開発、運用、サポート、コンサルティングを展開。1997年設立。2014年10月に株式会社KADOKAWAと経営統合し、持株会社である株式会社KADOKAWA・DWANGOの完全子会社となる。なお、株式会社KADOKAWA・DWANGOは2015年10月に「カドカワ株式会社」に商号変更。http://info.dwango.co.jp
荒木隆司(あらき・たかし)
株式会社ドワンゴ代表取締役社長。1957年生まれ。東京銀行(現・三菱東京UFJ銀行)、投資顧問会社などを経て、エイべックス(現・エイべックス・グループ・ホールディングス)上級執行取締役に就任。2006年ドワンゴ社外取締役を兼務。2009年エイベックス・グループ・ホールディングス代表取締役専務。2010年4月エイベックス・インターナショナル・ホールディングス代表取締役社長。2012年11月よりドワンゴ代表取締役社長に就任。