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部門ごとの働きやすさを追求、社員を「全員主役」にするオフィス

2016年1月29日(金)11時27分
WORKSIGHT

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エンジニアが入居する13階。リラックスできる畳スペース(写真)を完備し、個人デスクは集中して作業に取り組めるようパーテーションで囲んでいる。

人間は本来だらしないもの。だからこそ力を合わせることに意味がある

 社長室の側面をガラス張りにしたのも新オフィスの特徴でしょうか。社長って何をやっているか分からないから見える化したんです。結果として僕がしていることが全部見えるわけですよ。うたた寝もできない(笑)。社内には休憩用のソファもほとんどなくて、もちろん僕の部屋にもありません。個人的には欲しかったんですけどね。ソファがあると寝てしまうので、それを防ぐためにあえて置かなかったんです。

 放っておけば人間は怠けようとする、本来だらしないものなんですよ。でも、だからこそ力を合わせることに意味があるんですね。社員みんなが立派で何でもできると標榜するエリート組織もあるでしょうけど、そういう前提だと評価がマイナスばかりになってしまうように思います。

 ドワンゴは何でもちゃんとこなすタイプではない、いってみればいびつな人たちが集まっているんです。でも、そういう集団でも日本最大級の動画サービスやイベントを実行できる。何もかもはできないけど、1つか2つ誰にも負けないものがある、そういう会社なんです。

 新入社員の採用面接でも、コミュニケーションが必ずしも得意ではない若者が「僕でも入れますか?」って口ごもりながら一生懸命聞いてきたりします。その若者はエンジニア志望で、「エンジニアとしてちゃんと仕事してくれれば問題ないよ」ということで入社してもらったら、今は大活躍していますよ。そんな人がいっぱいいるんです。

 そういう人もいていいんですよ。営業で活躍する人は外向的で人づきあいがうまい人が多いけれども、内向的でほとんどしゃべらないで、だけど素晴らしいプログラムを開発してる人もいる。もちろんコミュニケーションもできて技術力の高い人もいます。人それぞれで、まさに「全員が主役」。人材の多様性がドワンゴらしさじゃないかと思います。

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フロアを貫く中階段の近くに喫煙スペースを設けたことで偶発的なコミュニケーションが増えた。

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