最新記事

ビジネス

ミレニアルズ世代が熱狂する「カスタマイズ」とは何か

2015年7月1日(水)19時00分
カスタマイズプラスマガジン

 彼らは、自分好みの音楽が流れるカスタムラジオ「パンドラ」を使い、自分好みのニュースが読めるように「Facebook」を使い、自分好みの靴が作れる「NIKE iD」を使い、自分好みのキャンディーが食べられるように「My M&M's」を使います。そして、もちろん自分好みのプロテインバー、「YouBar」もね!

――"CUSTOM NATION(カスタム ネーション)"を出版されてから約3年立ちますが、著者として出版前と出版後の読者や周りの変化をどう感じていますか?

 2012年に"CUSTOM NATION"が出版されて以降、私は講演やコンサルティングの機会が多くなるのですが、そこで感じたことはひとつです。「皆、カスタマイゼーションについて話し始めている」と。私は、MIT、UC Berkeley、USC、その他講演などに呼ばれましたが、皆がこぞって聞きたいことは「YouBarとカスタマイゼーションについて」でした。

――ニューヨークタイムズ・ベストセラーに輝いた"CUSTOM NATION"。著者としての見所はどこでしょうか?

 どのチャプターも熟読頂きたいのですが、著者としてあえて一つ挙げるとすれば、前述でも触れた「ミレニアルズ世代」の存在でしょう。

 彼らは、ザズルやカフェプレスのサービスで服をカスタマイズし、NIKE iDで靴をカスタマイズし、Facebookを駆使してニュースフィードをカスタマイズし、Pandoraを使ってラジオをカスタマイズする。それらの行為自体が、彼らの感覚にとっては"当たり前"なのです。

 そして、この当たり前の感覚こそが、ベイビーブーマー世代にない着目すべき点なのです。

 大事なので2度言いますが、ミレニアルズ世代は今やアメリカで最も人口の多い世代で、彼らの購買意欲は年々上昇しており、この世代の動向や咆哮を見逃してはいけない、と考えています。

――あなたが考える「カスタマイズの楽しさ」とは?

 顧客1人1人、自分が本当に欲しい物をデザインし、注文できること。シンプルですが、それがカスタマイズの魅力です。

――日本から注文することはできますか?

 残念ながら、現在は海外発送サービスは対応していないため、日本在住の方へのダイレクト発送はできません(発送先の対象は、米国国内のみ)。

 もし、日本からYouBarを購入希望される場合は、「アメリカの住所」が必要になりますので、shipito.com(*)などのサービスを利用し、個人で輸入するという方法になります。

(*shipito.comはアメリカの代行転送サービス。shipito.comを利用すれば、米国の住所を発行してもらうことができ、海外発送サービスに対応していない店舗からでも、店舗~shipito.com~購入者という流れで商品を購入することが可能。日本から個人で注文する場合は、YouBarへ個人でネット注文をし、YouBarの届け先をshipito.comで発行された米国内の住所へ指定し、商品が指定先へ届けられ、その後、shipito.comから商品が自分の手元へ届けてもらう、という流れ)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EU加盟国、トランプ次期米政権が新関税発動なら協調

ビジネス

経済対策、事業規模39兆円程度 補正予算の一般会計

ワールド

メキシコ大統領、強制送還移民受け入れの用意 トラン

ビジネス

Temuの中国PDD、第3四半期は売上高と利益が予
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 5
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中