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米財界が驚きの提言「温暖化は危険過ぎる」

2014年6月25日(水)15時08分
ミーガン・クラーク

投資家と企業が動けば政治も動く

 報告書のリスク評価を行ったのは、米コンサルティング会社のローディアム・グループとリスク・マネジメント・ソリューションズ。ニューヨーク・タイムズ紙によれば、ブルームバーグとスタイヤー、ポールソンが調査資金の大部分を負担した。

 民主党の大口献金者であるスタイヤーが報告書の提唱者の1人で、彼からポールソンに接触した、とウォール・ストリート・ジャーナルは報じている。

 報告書の作成委員会のメンバーには、元テキサス州サンアントニオ市長のヘンリー・シスネロス(民主党)、穀物商社カーギルの元CEOグレゴリー・ページ(共和党の献金者)、クリントン政権の元財務長官ロバート・ルービン(民主党)、労働長官、財務長官、国務長官を歴任したジョージ・シュルツ(共和党)などがいる。

「今日の行動が、我々に何世紀も影響を与えるだろう。気候変動のリスクを企業自らが明らかにするよう、投資家は要求すべきだ。投資家と経営者は、政治家の行動を変えさせられる」と、ルービンは指摘した。

 さらにポールソンはこう語る。「企業が団結し、もっと積極的に連邦政府に政策変更を求めていくことを期待する」

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