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ネットフェイスブックは偽ユーザーが8.7%
「クリックの80%はボット」の暴露に続き、8300万件もの偽アカウントがあることが判明。広告戦略に大打撃。
不信の目 収益源のユーザー「品質」にケチがつき、対応を迫られるザッカーバーグCEO Eduardo Munoz-Reuters
フェイスブックのあなたの「友達」の中にもきっと、偽のアカウントユーザーはいやだとぼやいている人がいるだろう。だが彼らも含めて友達の8.7%が偽者で、調査が進めばもっと増える可能性もあることがわかった。
フェイスブック社は7日31日、米証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書で、6月末時点の月間アクティブユーザー9億5500万人のうち、8300万人分以上が偽アカウントである可能性があると明らかにした。
同社はそれらを「重複アカウント」(1人のユーザーが追加作成したもの)、企業やペットなど「分類の誤ったアカウント」(個人アカウントではなく、ビジネス向けの「フェイスブックページ」に登録しなくてはならない)、スパム送付など不正行為を行う「望ましくないアカウント」の3種類に分類している。報告書によれば全ユーザーのうち重複アカウントは4.8%、分類を誤ったアカウントは2.4%、望ましくないアカウントも1.5%あるという。何ということだ!
同社のジョー・サリバンCSO(最高セキュリティ責任者)はCNNに対し、「フェイスブックでは虚偽のアカウントを発見し、閉鎖するために多大の努力を行っている」と語った。「われわれのビジネスは、ユーザーが実名登録をするという前提の上に成り立っている」
偽アカウントは主に途上国のものだという。「重複アカウントや虚偽アカウントの割合は、アメリカやオーストラリアなどの先進国市場ではかなり低く、インドネシア、トルコなどの途上国市場で比較的高いとわれわれは考えている」と、同社は報告書で述べている。
このニュースが出てくる直前には、音楽関連企業「リミテッドラン」がフェイスブックの不正を訴えたばかり。同社がフェイスブックに載せている広告のクリック数のうち80%がプログラムによるものだ、と発表したのだ。
同社はフェイスブックページでこう書いている。「ボット(自動操作プログラム)がクリック数を増やし、(クリック数に応じて決まる)広告費を跳ね上げていた。フェイスブックに問い合わせたが、残念ながら返答がない」。同社は結局、フェイスブックページの利用をやめた。
フェイスブックは前回の四半期報告書で、3月時点の偽アカウントは5000万人分だとしていた。今回その数が大幅に増えたのは、偽アカウントが今になって大幅に増えたからではないだろう。「これまで偽アカウントの認定に消極的だったフェイスブックが、より正直になったということだ」と、ニュースサイトのCNETは指摘する。
From GlobalPost.com