最新記事

米メディア

NYタイムズを半額で購読する法

2010年11月19日(金)17時17分
ティモシー・ノア

「忠実な読者」ばかりが損をする

 このやり方はいずれ使えなくなるかもしれない。ニューヨーク・タイムズが利口じゃない購読者(つまり私のやり方を実践していない者)にはこれまで倍の購読料を請求してきた、という話が広まれば、割引サービスを見直す必要に迫られる可能性もある。

 また私が受けたような半額サービスが、誰にでも適用されるのかどうかもわからない。5年未満の定期購読者には適用されない可能性もある。違った割引が違った顧客に提供される不可解なアルゴリズムが存在することも想像できる。

 ニューヨーク・タイムズのような名門の大手紙でさえ生き残りに苦しんでいる時に、こんな割引情報を広めるのは気が引ける。私は物心ついて以来の愛読者だし、記者として同紙で働いていたこともある。

 それでもニューヨーク・タイムズを愛してやまない忠実な読者のほとんどが、何も知らずに倍の料金を払わされているのはどうかと思う。同紙の販売部門にはマニュアルがある。読者も私が紹介した「マニュアル」で反撃することができる。

Slate.com特約

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

銀行の信用コスト、低位に抑制されている=内田日銀副

ワールド

EXCLUSIVE-欧州諸国、IAEAで対イラン決

ビジネス

アングル:ユーロ下落の要因と今後 ドルと等価はある

ビジネス

次期米財務長官候補、ラトニック氏とベッセント氏有力
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:またトラ
特集:またトラ
2024年11月19日号(11/12発売)

なぜドナルド・トランプは圧勝で再選したのか。世界と経済と戦争をどう変えるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 2
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 3
    NewJeansのミン・ヒジン激怒 「似ている」グループは企画案から瓜二つだった
  • 4
    本当に「怠慢」のせい? ヤンキース・コールがベース…
  • 5
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 6
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 7
    中国の言う「台湾は中国」は本当か......世界が中国…
  • 8
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 9
    トランプ再選を祝うロシアの国営テレビがなぜ?笑い…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、1000キロ離れたロシア拠点に…
  • 1
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 2
    「歌声が聞こえない」...ライブを台無しにする絶叫ファンはK-POPの「掛け声」に学べ
  • 3
    ウクライナ軍ドローン、1000キロ離れたロシア拠点に突っ込む瞬間映像...カスピ海で初の攻撃
  • 4
    「遮熱・断熱効果が10年持続」 窓ガラス用「次世代…
  • 5
    「トイレにヘビ!」家の便器から現れた侵入者、その…
  • 6
    本当に「怠慢」のせい? ヤンキース・コールがベース…
  • 7
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 8
    後ろの女性がやたらと近い...投票の列に並ぶ男性を困…
  • 9
    海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「空母化」、米…
  • 10
    NewJeansのミン・ヒジン激怒 「似ている」グループは企…
  • 1
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 2
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 3
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 4
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 5
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 6
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 7
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 10
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中