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イギリス緊縮予算は危うい賭け
2010年8月3日(火)16時10分
現在のリバプールは、当時とは大きく様変わりした。高等教育やテート・ギャラリー分館のような文化拠点に対する公的援助のおかげで、この街は再び文化と流行の発信地となり、人口は増加に転じた。企業も戻ってきた。だが政府の支出がなくなったら、それに伴う雇用の減少を民間部門で埋め合わせることは不可能だろう。
緊縮予算案を発表する際、オズボーンが究極の選択について深く考えていなかったことは明らかだ。巨額の財政赤字をこのまま放置するか、それともポスト工業化時代の雇用を支える政府の歳出削減を限界まで進め、人々の暮らしを再び破壊するかの二者択一を。
(GlobalPost.com特約)
[2010年7月 7日号掲載]
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