世界中の株価急騰4つの理由
幅広いレンジ相場が続く
多くのアナリストは、今回の株価上昇は弱気市場の一時的な高騰で、株価は既にピークに達し売り時だという。だが私は株価の上値と下値の幅が広い周期的な上げ相場だとみる。まだ10~20%上昇する余地があると思う。報道番組で景気が随分良くなったといわれるようになったら売ればいい。良いニュースに市場が反応しなくなったら用心したほうがいいだろう。
金融機関はまだ莫大な不良資産を抱えたままだ。莫大な財政刺激策で金融システムを救った付けは、いつか必ず払わされる。
スタンダード&プアーズ(S&P)500社株価指数を基準にすると、今後数年の株式市場は下限が今年3月の700、上限は1450~1500という幅で推移すると私は予測している。
覚悟したほうがいい。私たちはこのような広い幅の間で、強気と弱気が周期的にやって来る市場に翻弄されることになるだろう。
[2009年5月20日号掲載]