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新世代コンピューティングの基礎知識
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これだけは押さえたい役立ちツール
音楽ダウンロードからオンデマンド映画まで、これであなたも一歩進んだクラウド生活!
■どこでもメール
クラウド・コンピューティングが初めて本格的に実用化されたのはウェブメール。「クラウド」という言葉が登場する以前から、ヤフーメールやマイクロソフトのホットメールなどのメールサービスを通じて大勢の人がウェブメールを利用している。
ホットメールの普及をきっかけに、いつでもメールが自分に「付いてくる」状況に人々はすっかりとりこに。マイクロソフト・エクスチェンジで社内メールを管理している企業は、ウェブクライアントとしてアウトルック・ウェブアクセスを利用できる。
■安心快適ストレージ
多くの人にとって、メールの次のクラウド体験はストレージ(データ保存)だ。クラウド上にデータを保存することが魅力的な理由はいくつかある。まず、手軽なこと。自宅でも旅先でも自分のノートパソコンからデータにアクセスできる。そして、安全なこと。記憶媒体が手元にないから火災や盗難で紛失する心配もない。
さらに、大幅なコストダウンのおかげで価格が手頃になった。モジー・ドットコムは2ギガバイトまで無料、月5ドルで容量は無制限。カーボナイト・ドットコムも容量は無制限で年間55ドル(月約4.5ドル)。
■音楽はネットで聴く
エンターテインメントのコンテンツをダウンロードしたりストリーミングで楽しんだり。クラウドを双方向で利用する方法をユーザー自身が次々に見つけている。カセットテープがCDに、CDがMP3に取って代わられたように、MP3はクラウドに取って代わられるかもしれない。
初期のクラウドアプリケーションの1つがアップルのiTunesだ。最近登場したスポッティファイのサービスは音楽の購入習慣を劇的に変える可能性を秘めている。どのコンピューターからでも400万曲のライブラリーにアクセスしてストリーミングで聴ける。選んだ曲をiPodに保存して、ネットに接続できない地下鉄の中で楽しむことも可能。
もちろん、すべて合法だ。無料版は数曲ごとに広告が入る。プレミアムバージョン(月15ドル)は広告なし。より高音質で、無料版では聴けない曲もそろう。ヨーロッパ数カ国で利用でき、アメリカでも間もなくサービスが始まる(日本進出は未定)。
■映画はオンデマンド
iTunesで映画を「レンタル」してテレビ番組をダウンロード。アメリカの若者はケーブルテレビを見ずに、いつでも好きな映画や番組を楽しむようになっている。
クラウド上で映画を見るならネットフリックスだろう。DVDを郵送でレンタルできる(アメリカ国内のみ)ほか、パソコンやデジタルレコーダーのティーボ、ゲーム機Xbox360に接続したテレビでタイトル一覧を確認できる。ストリーミング配信の視聴は利用プランに関係なく無制限。
アップルTVやロク・プレーヤー、スリングボックスなどの機器があれば、ダウンロードをしなくてもストリーミング配信で映画を楽しめる。
■電子書籍で読書の秋
あまり目立たないかもしれないが、本などの印刷媒体も、実はクラウドの世界に移行しつつある。
アマゾン・ドットコムの電子書籍端末キンドルは画期的なクラウド版書籍。アマゾンのオンラインストアがクラウド上の図書館になると考えればいい。ワイヤレスのインターネット接続機能内蔵だから、目当ての本が見つかったら即ダウンロード。1分足らずで読み始められる。新聞や雑誌、ブログも読める。ソニーのReaderも似たようなサービスを提供している。