ロシュ、米政府と直接交渉 関税免除求める

スイスの製薬大手ロシュは24日、米政府との直接交渉を通じ、輸入関税の免除を要請していることを明らかにした。スイス・バーゼルの本社で2018年撮影(2025年 ロイター/Arnd Wiegmann/File Photo)
[24日 ロイター] - スイスの製薬大手ロシュは24日、米政府との直接交渉を通じ、輸入関税の免除を要請していることを明らかにした。
同社が米国に輸出する製品が、米国内で生産する製品の輸出で相殺されると米政府に説明しているという。
トーマス・シネッカー最高経営責任者(CEO)が決算発表後の会見で明らかにした。
トランプ政権のさまざまなレベルと接触しており、米国で使用される全ての製品を米国内で生産すれば、製造コストが上昇するとも主張している。
同社は22日、トランプ米大統領の関税政策への対応として、今後5年で米国に500億ドルを投資し1万2000人以上の雇用を創出すると発表した。
通期の財務見通しは据え置いた。第1・四半期の売上高は予想を上回る7%増。乳がん治療薬「フェスゴ」、眼疾患治療薬「バビースモ」、アレルギー治療薬「ゾレア」の販売が好調だった。