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大統領就任まで1週間、バイデンを待つ 3つの歴史的難題

求められる資質 長い経験と調整力にたけたバイデンは今 の時代に最も適したホワイトハウスの主になるかもしれない MIKE SEGARーREUTERS
<熟練の手さばきで3つ全てに対処できれば米史上最も優れた大統領の8人に入るが、2つに失敗すれば平均以下の大統領と評価される>
100年に1度の感染症の大流行、数十年に1度の経済危機、半世紀に1度の抗議運動の高まり、そして南北戦争以後最悪の社会的分断──これほどの歴史的な課題を抱えて就任するアメリカ大統領は、ジョー・バイデンが初めてだ。
しかもバイデンは現職ドナルド・トランプに一般投票で700万票以上の差をつけて勝利したのに、その勢いは議会選にまでは及ばなかった。連邦上下両院の与野党勢力はほぼ拮抗し、州議会レベルでは依然共和党が強い。バイデンはいま世界の指導者の中で最も重責を担っているばかりか、1860年の大統領選に勝ったエイブラハム・リンカーン以来の難局に立っている。
だが、この不可能に見える仕事をこなすのにバイデンは最も適任かもしれない。もし実験室で理想の大統領をつくり出すことができたなら、バイデンのような資質を備えた人物が生まれるだろう。
まず彼は、自分は次の大統領までのつなぎ役にすぎず、社会の傷を癒やし、安定をもたらしたいと語っている。トランプ支持者や共和党上層部を悪者扱いすることも拒んだ。
彼は政治家としてのキャリアの大半を政府の高い地位に就くことなく、議会での取引に費やしてきた。副大統領だったときも、共和党との調整が主な仕事だった。イデオロギー的には常に中道派だったし、経験も十分にある。大統領就任前の選出公職の経験年数は歴代でも群を抜く1位。就任後の仕事ぶりに期待を抱かせるだけの経歴だ。
筆者の好きな格言に「圧力がなければダイヤモンドは生まれない」というものがある。バイデンが熟練の手さばきで以下の3つの課題に対処できれば、米史上最も優れた大統領の8人に入るだろう。だが課題のうち2つに失敗すれば、平均以下の大統領と評価される。どの課題にも対応できなければ、アメリカそのものがどん底に沈むかもしれない。バイデンが直面する3つの大きな課題を見てみよう。
1.新型コロナ対策
バイデン政権の最初の半年は、当然ながら新型コロナウイルス対策にかかりきりになる。トランプ時代の政権運営と決別し、能力主義や専門性がいま一度日の目を見る。
バイデンは当選直後、最も優れた専門家たちをコロナ対策チームのメンバーに起用し、コロナ禍を最重要課題として挙げた。この点は高く評価できる。次に続くのは感染経路追跡やソーシャルディスタンス対策、ワクチン流通戦略や政府の情報公開の強化だ。
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