コラム

新型コロナによる経済封鎖はいつ解除すべき?アメリカ市民が示した1つの考え方

2020年04月22日(水)15時00分

トランプの科学嫌いは突出しているが、政治家が科学から目を背けようとする例は少なくない。理由は、政治的に不都合な真実を明らかにするからだ。オバマ政権の国家経済会議委員長からハーバード大学に復職したローレンス・サマーズは2014年、新聞への寄稿で将来の世界的緊急事態に対処するために公衆衛生、特にWHOへの投資を増やす必要があると主張。オバマ自身はパンデミックを真剣に受け止めていたが、それでも資金の拠出を増やすべきだと元部下から督促された。

トランプは4月14日、世界的な緊急事態のさなかにWHOへの資金拠出を停止した。大規模な山火事が発生している最中に、消防署の予算を削るようなものだ。トランプにかかれば全てが誇張される。アメリカは今、死者が増え続けるなかで、この男の膨張した弱点に直面している

<2020年4月28日号掲載>

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2020年4月28日号(4月21日発売)は「日本に迫る医療崩壊」特集。コロナ禍の欧州で起きた医療システムの崩壊を、感染者数の急増する日本が避ける方法は? ほか「ポスト・コロナの世界経済はこうなる」など新型コロナ関連記事も多数掲載。

プロフィール

サム・ポトリッキオ

Sam Potolicchio ジョージタウン大学教授(グローバル教育ディレクター)、ロシア国家経済・公共政策大統領アカデミー特別教授、プリンストン・レビュー誌が選ぶ「アメリカ最高の教授」の1人

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