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2020年トランプ再選のシナリオが「政府閉鎖」で見えてきた?

トランプにとってグローバルエリートの祭典での登壇は大きな勝利だった Denis Balibouse-REUTERS
<与野党対立により政府機関が3日間閉鎖された騒動で、浮き彫りになったのは民主党内の亀裂の深さだ>
1月22日、与野党がつなぎ予算に関して歩み寄り、米政府機関の一部閉鎖は3日で解消された。トランプ大統領はそのとき、行政が正常化したことや、民主党を譲歩させたと吹聴できること以上に喜ぶ理由があったのかもしれない。それは、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説するために、予定どおりスイスのダボスに向かえるようになったことだ。
一昨年の大統領選では「グローバルエリート」を徹底的に批判し、ダボスに集う面々を揶揄したトランプだが、ダボス会議での登壇により大統領選の勝利以上の達成感を味わったとしても意外でない。
トランプが大統領選で有権者の反グローバル感情を読み取れたのは、自らも「インサイダー」たちから不当に排除されてきたという不満を持っていたからだ。エリート層から嘲笑され続けてきたためグローバリゼーションの果実を味わえない人々の気持ちが肌で分かったのだ。
そのトランプがダボスで演説をするのは、究極の自己矛盾にも思える。だが、本人にとっては勝利の瞬間にほかならなかったのだろう。
トランプは26日の演説で、アメリカの明るい未来を強調し、もっとアメリカに投資せよと呼び掛けた。演説の大半は、自ら歴史的とする業績の自賛に費やされた。
しかし、この少し前まで米政府機関が一部閉鎖されていたことを忘れてはならない。その事態を招いたのは、共和党と民主党の党派争い、そしてトランプの政策上の失態と統治能力の欠如だった。今回の政府閉鎖は史上初めて、1つの政党が議会の上下両院とホワイトハウスを制している状況下で発生した。
政府閉鎖が早期に解決したことは、トランプにとって幸いだった。国民の多くは政府閉鎖に批判的で、それを共和党の責任と考えていたからだ。しかも、閉鎖が長期化していれば株式相場への影響は避けられず、トランプは目覚ましい株価上昇を手柄としてアピールできなくなっていただろう。
目先の勝者は民主党だが
政府閉鎖は、政策面では民主党に勝利をもたらした。上下両院で少数派であるにもかかわらず、子供のときに親に連れられてアメリカにやって来た不法移民の扱いに関して、共和党から譲歩を引き出せたからだ。
その半面、政治的には、2020年の次期大統領選挙で民主党が深刻な苦境に追いやられるシナリオが見えてきたのかもしれない。民主党の党内対立は極めて根深く、20年にはトランプがそれに乗じて大統領再選を果たしかねない。
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