- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- トランプを自滅させるかもしれない、テレビ討論会での…
トランプを自滅させるかもしれない、テレビ討論会での3つの失言
非難の応酬となった討論会を米メディアは「過去最低」と評価 Brian Snyder-REUTERS
<前回選挙とは違い、必死にヤジを繰り返す今回のトランプには焦りと弱さが感じられた>
今年の米大統領選における第1回テレビ討論は、9月29日(火)夜にオハイオ州クリーブランドのケース・ウェスタン・リザーブ大学で行われました。
それにしても、こんなテレビ討論は前代未聞です。とにかく、トランプ大統領は相手のバイデン元副大統領が発言している途中で、それを遮ったり、罵倒をかぶせて発言を妨害したり、そうした態度に終始したのでした。バイデン候補も同じことをやったという見方もありますが、あれは、打ち返さないとモメンタム(勢い)を奪われるので、対抗上必要最小限の範囲だったと考えられます。
司会のクリス・ウォレス(FOXニュース)が指摘していたように、大統領の姿勢は異常でした。ウォレスは「選対同士の協定で2分間のそれぞれの発言は妨害しない約束だ」として、大統領に何度も注意をしていましたが、最後まで大統領の態度は改まりませんでした。
反対にバイデン候補の方は、心配されていた失言や事実誤認、文脈の混同や沈黙などといった決定的なミスはなく、反論にしても攻撃にしても、かなり有効打を打っていたと思います。また、時折カメラ目線で有権者にストレートに呼び掛けていたのも成功していました。
中道の立ち位置を明確にしたバイデン
まともな政策論の少ない討論でしたが、それでもバイデン候補は「(民主党左派の主張する極端な)グリーン・ニューディールは支持しない」こと、そして「(一部のデモ隊が主張する)警察への予算カットは支持しない」ことを明言し、中道派というポジションを宣言できていた点は評価できます。
一方のトランプ大統領の側からは、3つの問題発言が飛び出していました。仮に現職落選ということになれば、この3つの失言が契機だった......となる、そんな可能性も感じられるものです。
1つ目は、オレゴン州やウィスコンシン州などで人種差別反対派のデモ隊に対抗して活動している「プラウド・ボーイズ」という白人至上主義の極右武装集団についてです。
大統領は彼らを批判するどころか、"Stand back and stand by."(「後方で備えて攻撃の構えを取れ」という意味)と述べて、デモ隊に対する暴力を挑発するかのような言い方をしていました。問題の極右グループ「プラウド・ボーイズ」は、この大統領の発言に対して、SNSには早速、「狂喜」とでも言えるような書き込みをしています。
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
二期目のトランプと「現実世界」を繋ぐのは誰か? 2024.12.04
日本とアメリカの現状否定票、その共通点と相違点 2024.11.27
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員