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銃乱射事件を政治問題化するトランプの苦境
また、今回の予備選に関して言えば、バーニー・サンダース候補は左派の理想主義者というイメージが強いですが、バーモント州という山間部を地盤とするサンダースは、実は「NRAの穏健な支持者」でもあります。とにかく一筋縄では行かない問題なのです。
例えば今回の事件を契機として、「アサルトライフルと多弾装マガジンの規制」という一点に絞ってでも、民主党サイドとしての「意見統一」ができるかどうかが一つのポイントになると思います。
一方でトランプ陣営は、当面は共和党内の批判を「かわした」格好になる可能性が出てきました。というのは、「移民排斥」はともかく「銃規制反対」というのは、共和党保守派の共感を得やすいテーマだからです。実はここ数週間、共和党の主流派には、あらためて「トランプ外し」の可能性が模索されていたのですが、それは難しくなったと見るべきでしょう。
今回の事件は、犠牲者を悼んで喪に服すどころか、即座に政治問題化されてしまいました。そのこと自体に強い違和感を覚えざるを得ません。
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